実店舗がGoogleから集客するためにするべき7つの方法

店舗がGoogleから集客するためにすべきこと
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2023年12月19日 in Google ビジネスプロフィール, Googleサービス, ビジネス
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お店などの企業がインターネット経由で売上を上げる方法は、ネットショップを運営して商品を販売するだけではありません。お客さんに実店舗へ足を運んでもらうための集客にも使うことができます。

しかし、あまりインターネットの世界に詳しくない方にとってはイメージしにくく「どうやって集客に使えばよいの?」「具体的に何をすればよいの?」と疑問に思われる方がほとんどでしょう。このページではインターネット経由で集客するために行いたいことをご紹介いたします。

特にインターネットの世界では Google の存在は無視できないので、今回は Google の無料ツール等を活用した集客方法について紹介したいと思います。

なお、Google ビジネスプロフィールに関する情報を網羅的に勉強されたい方は、書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」がお勧めです!著者は Google ビジネスプロフィールのプロダクトエキスパートでもある伊藤亜津佐です。

Google ビジネスプロフィールへ登録&情報を追加

店舗があるのであれば『Google ビジネスプロフィール(旧:Google マイビジネス)』への登録は必須です!この Google ビジネスプロフィールは Google 検索や Google マップなどで登録されたお店や組織などの情報を表示できるものです。

例えば Google マップでお店の名前や「ケーキ屋」などと検索すると、店舗の住所や電話番号、口コミ、写真などの情報が表示されます。きっとあなたもご覧になったことがあるのではないでしょうか?
マイビジネスへの登録

最近では通常の Google 検索からだけではなく、マップでの検索で表示された情報を参考に店舗へ足を運ぶユーザーが非常に多くなっているようです。マイビジネスへ店舗情報を登録することで、店舗の場所をマップ上に表示させることが可能です。また通常の Google 検索でも店舗の情報が表示されることもあります。

ビジネス向けのサービスにも関わらず無料で登録ができるので、登録されていない場合は躊躇すること無く今すぐにでも登録しましょう!登録方法・手順については下記ページでご紹介しております。

登録するだけでなく可能な限り情報を正確に掲載し、写真なども追加しましょう。

マイビジネスから検索へ投稿する

マイビジネス関連でもう一つ集客に役立つツールをご紹介いたします。まだ新しい機能で「投稿」というものがあります。マイビジネスへ登録していると、通常の Google 検索の結果や Google マップへ直接情報を投稿することが可能です。
マイビジネスから検索結果へ投稿する

例えばイベントや新しい商品やサービスの情報などを投稿して、興味があるユーザーへアピールすることができます。投稿に関する詳細は Google ビジネスプロフィールのヘルプページをご覧ください。

Web サイトを公開し情報提供をする

「インターネットでの集客」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、Web サイト(ホームページ)を作成してアクセスを集め、お客さんにお店に来てもらうことではないでしょうか?

一昔前であれば「うちはホームページなんて必要ない」と言う方は少なくありませんでしたが、今ではそんなことを言う人はかなり少ないですよね。多くの方がお店に足を運ぶ前にインターネットで検索して情報収集を行うようになりました。そこで Web サイトが表示されないのはかなりの機会損失となります。

また、例えばあなたのお店の営業時間などを調べたくて検索したのに Web サイトがなければ「閉店したのかな?」「営業しているか分からないから別のお店にしよう」と思ってしまう可能性もあります。ですから Web サイトを公開することは必須です。

予算がないという場合であっても、今はかなりの低価格で素晴らしいで Web サイトを簡単に作成することができるようになりました。月額1,000円程度で充実した Web サイトを公開することが可能です。例えば下記のページで紹介しているサービス等があります。

※ Web サイトの URL はご自身で好きなものにできる独自ドメインを取得することが望ましいです。

ホームページに何を掲載したら良いの?

もしかしたら「何を公開したら良いか分からない」「書くことがない」などと思われているかもしれませんね。しかし最初から情報が豊富な Web サイトを公開する必要はありません。まずは最低限の情報として下記のことを掲載してください。

  • 店舗名:正確な店舗名と略称などがあれば略称も
  • 住所:郵便番号・建物名も含め正確な住所
  • 地図: Google マップの地図を埋め込めばOK
  • 電話番号:対応可能な時間も
  • 営業時間・休業日
  • メニュー:たくさんある場合は代表的なものだけでも
  • コンセプト:どんなこだわりを持っているのか等、店舗の魅力的な部分。
  • 写真:どのような店舗でどのような商品があるのか分かる写真

スマホ対応は必須

スマホ対応は必須

あなたもそうかもしれませんが、多くの方がインターネットをスマホで閲覧するようになりました。そのため単純に Web サイトを公開すれば良いわけでなく、スマホに最適化された Web サイトが表示されるかは非常に重要です。スマホでも見やすく分かりやすいデザインや構成にするようにしてください。

また現時点では Google 検索はパソコン向けの Web サイトで内容を判断し、検索順位を決定しています。しかし将来はスマホ向けの Web サイトで内容を判断するようになると言っています。

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ブログを書く

可能であればブログを書くことをお勧めします。ブログというと日記のようなイメージをお持ちの方や、お店のセールやキャンペーンを告知するためのものだと思われる方も多いかもしれませんね。しかしそのようなブログを書くわけではありません。ブログに書いていってほしいことは「ユーザー(見てくれる人)の求める情報」「ユーザーの役に立つ情報」です。

例えば美容室であれば「髪の毛を傷めない正しいドライヤーの使い方」「失敗しない自分で前髪をカットする方法」。飲食店であれば「サラダを綺麗に盛り付ける簡単テクニック」「煮こみ料理に1さじ加えるだけで格段に美味しくなる調味料とは?」など、ユーザーに興味を持ってもらい役立つ情報です。

「そんなことを書いたら商売にならないじゃん」と思われるかもしれませんが、宣伝ばかりのブログは誰も見たくありませんし、役立つ情報を提供してもらったユーザーはあなたやお店のファンになってくれたり、他の人に紹介してくれたりします。絶対に宣伝してはいけない分けではありません。基本はユーザーに取って有益な情報を提供することを心がけてください。

有益な情報を定期的に書き続けることによって、Google や Yahoo! 等の検索エンジン経由でアクセスも増えていきます。

ブログを書く際、もう一つ注意点があります。ブログ専用にアメブロのような外部のブログサービスを利用するのではなく、店舗の Web サイトと同じドメイン(URL)内で書いていくようにしましょう。Web サイトにブログ機能が付いているホームページ作成サービスを使用するのがお勧めです。

Google アナリティクスとサーチコンソールへの登録

Google では『Google アナリティクス』と『Search console(サーチコンソール)』という Web サイトの分析ツールを無料で提供しており、誰でも使用が可能です。
Google アナリティクス
Google Search Console

例えば「どこからアクセスが来ているのか」「どのようなキーワード検索でアクセスして来るのか」「どれだけサイトに滞在してくれたか」など詳細なデータを把握することができます。
Google アナリティクスで分析

特にユーザーにとって有益なブログを書いていれば、どのブログ記事が人気があるのか等が分かるようになります。人気がある記事が分かれば、その内容に関連する情報を提供する記事を追加すれば、もっとアクセスを増やせる可能性があります。Web サイトを分析することは非常に大切なので、ぜひこれら2つのツールは使用してください。

SEO は考えすぎなくて良い

店舗が Web サイトを公開すると、必ずと言っていいほど SEO 業者から「検索順位で上位に表示させます!」という営業が来ます。Web サイトやブログに力を入れていると検索順位が気になるものですし、「上位に表示できるなら試してみようかな」と考えたりしてしまいます。

しかし、そのような営業をかけてくる SEO 業者は不要です。成果報酬型であったとしても不要です。

何百ページ・何千ページもあるような大規模サイトでなければ、専門家が介入しなければならないほど SEO は難しいものではありません。先日参加した Google のイベントでも「よほど大規模サイトでないかぎり、テクニカルなことをしなくてもよい。」と仰っていました。

検索順位が気になるのであれば、ユーザーにとって有益な情報を提供することに全力を注いでください。そうすれば自然とあなたの Web サイトを紹介してくれるサイトが増えていきますし、そうなれば Web サイトを全体の価値も高まり検索順位も上がっていくでしょう。

ただ基本的なこととして、タイトルは記事内容を反映した分かりやすく興味が持てるものにすることを心がけてください。

お金を払って手っ取り早く上位に上げるなんて考えないでください。業者によっては Google が禁止している手法によって検索順位を上げようとし、結果的に順位が下落したり表示されなくなってしまうリスクもあります。

YouTube で動画を公開

スマホさえあれば動画を撮影するのも編集するのも簡単にできるようになりました。Web サイトやブログを作成して文章や画像で情報提供するのも良いのですが、動画で情報提供するのもお勧めです。先ほど例で挙げた「髪の毛を傷めない正しいドライヤーの使い方」のような情報であれば、実際にやっている様子を動画にしたほうが分かりやすいですよね。

他にも店舗の様子やイベントのお知らせ、どのようなスタッフがいるのかなども動画で紹介しても良いでしょう。YouTube 経由で Web サイトへアクセスしてくれる方やファンになってくれる方は意外に多いです。

ストリートビューへの掲載

Google ストリートビューってご存知ですよね?街中やお店の中を360°写真で観覧できるものです。Google ビジネスプロフィールに関連する内容ですが、実は店舗内の360°写真を撮影してストリートビューへ無料で掲載することができます。例えばこのようなものです。

Google ストリートビューのスマホ用アプリをインストールしておけば、ご自身のスマホで360°写真を撮影してアップロードすることが可能です。綺麗な360°写真を撮影したい場合は Theta のような360°カメラがあると簡単です。

RICOH THETA V
4Kクオリティの360°が驚くほど手軽に撮影でき、スマートフォンやPCで自由に閲覧することができます。

360°写真を掲載すれば、どのような雰囲気の店舗なのかをユーザーにより分かりやすく伝えることが可能です。「行ったことがないお店だから、どんな雰囲気なのか分からない。」というユーザーの不安を解消することもできるでしょう。ストリートビューへ掲載すれば、上記の例のように Web サイトへ埋め込むこともできます。

ただし上記の例のように写真内に矢印が表示され店舗内を移動させるには、Google ストリートビューの認定フォトグラファーでないとできません。認定フォトグラファーは全国にたくさんいらっしゃいますので、下記のページから探してみてください。私も東海地方で撮影を行っています。
認定フォトグラファーを探す

さて、ここまでインターネット経由で集客するために行いたいことをご紹介してきました。店舗をお持ちであれば行っていただきたいことを厳選致しましたので、実行できるものから是非お試しください。

また集客する方法はこれ以外にもたくさんあります。Facebook や Twitter、インスタグラムなど SNS を活用する方法や広告を使う方法など様々なものがありますし、今後も新しいツールやサービスなども出てくるでしょう。それらを積極的にお試しになるのは良いのですが、流行っているからという理由だけで初めて中途半端になってしまわないように気をつけてください。