【神機能】YouTube サムネイルA/Bテスト徹底解説!

YouTube サムネイルA/Bテスト徹底解説!
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2024年06月14日 in YouTube

サムネイルの A/B テスト機能が、ついに全てのチャンネルに導入されると YouTube 公式情報として公開されました。皆さんのチャンネルではできるようになりましたか?まだの場合も、今後数週間で使用できるように展開していくようなのでお待ちください。

サムネイルの A/B テスト機能については、多くの方がおおよその内容を知っているかと思います。このチャンネルでも何度か触れてきましたので、今回は A/B テスト機能の概要だけでなく、「毎回テストすべきなのか」「テストすべきではない動画はあるのか」、使用する上での注意点などをご紹介いたします。

動画でもご紹介しております!

なお、公式情報ではこのテスト機能のことを「Thumbnail Test & Compare(サムネイルテストと比較)」という名称で呼んでいます。正式な日本語名称がどのようになるか分かりませんが、今回は「サムネイルテスト」と呼んでいきます。

まず、このサムネイルテストでできることや、クリエイターが知れることについてご紹介します。せっかくですので、実際の画面を見てみましょう。現状、サムネイルテストが使用できるのはパソコン版の YouTube Studio からのみです。スマホのアプリからではできないのでご注意ください。また「子ども向け」動画や非公開動画ではテストができません。

簡単! YouTube サムネイルテストの設定方法

サムネイルテストが使用できるのは新規動画だけでなく、過去に投稿した動画に対しても可能です。もし過去動画のサムネイルテストを行いたい場合は、 YouTube Studio [コンテンツ]から対象動画の詳細ページに移動し、[サムネイル]の項目[︙]アイコンから[テストと比較]を選択します。
テストと比較

そして、テストしたいサムネイルを最大3個まで登録できます。ただ、過去動画のサムネイルテストに関しては注意点があります。これは後ほどご紹介いたします。

新規動画の場合、今までと同様に動画をアップロードして表示される詳細入力画面にある[サムネイル]の項目から設定可能です。[ファイルをアップロード][自動生成][テストと比較]の3種類の項目が表示されています。
[サムネイル]の項目から設定

[ファイルをアップロード]と[自動生成]は今までと変わらず、自分で1つのサムネイルアップロードして設定するか、動画内の一場面から自動的にサムネイルにするかの設定です。

[テストと比較]を選択すると、先ほどと同様に最大3個までのサムネイルをアップロードすることができます。無理に3個テストする必要はありませんし、チャンネルによっては2個にした方が良い場合があると思います。この点は後ほどお話いたします。
最大3個までのサムネイルをアップロード

テストのサムネイルを設定すると、テスト中は2つもしくは3つのサムネイルが並んでいる表示になります。
テスト中の表示

後はテスト結果が出るまで待つだけです。結果が出るまで数日から最大2週間かかる場合があります。これは動画のインプレッションや視聴回数によって、統計的に有意な結果が得られる期間が異なるためです。

サムネイルテスト:3つの結果パターン

テスト結果には3パターンあります。

1つ目が、テストしたサムネイルの内1つが明確に結果が良かったと確信できる場合です。この場合は「Winner(勝者やベスト)」というラベルが表示され、自動的にこのサムネイルが選択・表示されるようになります。
明確に結果が良かったと確信できる場合

2つ目が、テストしたサムネイル内で優れている可能性が高い場合に「Preferred(推奨)」のラベルが付きます。「Winner」のラベルと比較すると、視聴者がこのサムネイルを好むかどうか分からず、「統計的に有意である」と確信まではできないパターンです。

最後の3つ目が「テストが完了しましたが、明確な結果は出ませんでした」と表示される場合です。例えば、テストした各サムネイルに大きな違いがなく、どれを使用しても大差がないと判断されるとこのような結果になります。
明確な結果は出ませんでした

テキスト、背景、人物のあり・なし、素材の配置などをある程度変えたサムネイルでテストしてみましょう。ちなみに、サムネイルテストは同じ動画で何回も行うことができます。

各サムネイルに大きな違いがあっても明確な結果が出なかった場合は、多くのインプレッションを得られなかった可能性があります。チャンネル規模が小さい場合だと結果まで時間がかかりやすく、さらに明確な結果が出ないこともあります。

もし3つのサムネイルでテストしている場合は2つにしてみましょう。3つのサムネイルにインプレッションが配られるよりも、2つに絞った方が結果が得られる可能性があります。

また、多くのインプレッションを得られないチャンネルだと、サムネイルテストに時間を使いすぎないように注意してください。テストのためにサムネイルを2つや3つ作成するには、それなりに時間がかかります。

大きなチャンネルであれば、1パーセントの違いでも収益やチャンネルの成長に大きく影響します。しかし、規模が小さくインプレッションも少ないチャンネルであれば、その影響は小さなものです。サムネイルを2つ、3つ作る時間を新しい動画作成に充てた方が、チャンネルを成長させる上で重要かと思います。

クリック率ではなく視聴時間に基づいて判断される

今まで、サムネイルの良し悪しを判断する基準と言えば「クリック率」だったと思います。しかし、この YouTube のサムネイルテストでは「視聴時間」に基づいて判断されます。「クリック率は重要じゃないの?」と思う方も多いですよね。
クリック率ではなく視聴時間

公式ページには「サムネイルとコンテンツが視聴者のエンゲージメントを最大限に高められるように、他の指標よりも全体的な視聴時間シェアを最適化しています。」と記載されています。

つまり「クリック率が高くてもしっかり視聴されず、視聴者維持率や平均再生時間が悪いのはダメ。だから、満足度を測る重要な指標である視聴時間に基づいている。」ということです。

もちろん、クリック率を度外視しても良いわけではありません。クリックされなければ動画の視聴時間も計測することはできませんし、チャンネルが成長することもありません。クリック率を意識した上で、いわゆる「釣りサムネ」のような悪いギャップを生まないサムネイル作成をしていく必要があります。

「いや、理屈では分かっていても、そんなサムネイル作るの難しいよ。」と思いますよね。私も難しいと思います。クリック率を高くするだけであれば、入れるキーワード等によってある程度コントロールできますが、視聴時間に関してはテストするまでは正直分からないでしょう。

私と同じく YouTube 公認のビデオコントリビューターで、サムネイルテストを先行して使用されていた ”おめがシスターズ” さんの動画で面白い実験を行っていました。プロの YouTuber さん達に、どのサムネイルの成果が良いかを予想してもらい、実際の結果がどう出たのかという実験です。今まで自分が正解だと思っていたサムネイルは、実は違っていたのかもと感じる方も多いと思います。

もう一つ面白い例があります。ビデオコントリビューターである大石結花さんが紹介されていたのですが、YouTube チャンネル登録者数 2.79億人の MrBeast が行ったサムネイルテストでは、口を開けているよりも、口を閉じている方がどの動画でも視聴時間が伸びたと X で投稿していました。

過去動画のサムネイルテスト注意点

以前から「過去動画のサムネイルは変更しても良いか」と疑問に思われている方が多いです。サムネイルテストが導入されたことで、過去の動画にもサムネイルテストをしてみたいと考えている方も、より多くなるのではと思います。

ただ、過去動画に関しては注意点があります。まず、このようなインプレッションが落ち着いてしまった動画に対してテストをしても「明確な結果は出ませんでした」と結果が出て、テストの意味なく終わる可能性が高いです。そのため、インプレッションが取れなくなった動画に対してテストを行う必要がない(or 優先度がかなり低い)と思います。
インプレッションが落ち着いてしまった動画

もしテストをするのであれば、このような視聴回数やインプレッションが右肩上がりに伸びている過去動画を優先的にしましょう。
インプレッションが右肩上がりに伸びている過去動画

ただ、現状で成果が高い動画なのであれば、テストによって視聴者の流れが悪い方へ変わってしまうことも考えられます。特にターゲットにする視聴者属性が変わるようなサムネイルにしないように注意してください。例えば、今まで50代男性向けのサムネイルで視聴者も50代が多かったのに、30代男性向けのデザインに変えるなどです。

毎回サムネイルテストすべきか

「サムネイルテストは毎回行うべきか」と思われている方もいるでしょう。正直、チャンネル規模が小さいのであれば毎回する必要はないと思います。ある程度インプレッションがなければ明確な結果はでませんし、サムネイルを余分に作成するのにはコストもかかります。

視聴者に喜んでもらえる動画を多く投稿していくことが大切

誰でもサムネイルのパフォーマンスを比較できる便利な機能ではありますが、サムネイルの最適化だけではチャンネルは成長しません。視聴者に喜んでもらえる動画を多く投稿していくことが大切なので、サムネイル作成と動画投稿のバランスを見ながら行ってください。