新機能&今後強化される事とは? YouTube&AdSense最新情報(2021年2月)

新機能&今後強化される事とは? YouTube&AdSense最新情報(2021年2月)
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2021年02月27日 in YouTube, アドセンス
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

2021年2月の現時点での AdSense と YouTube の最新情報をご紹介していきます。新機能についてや YouTube が今後強化していく、投資していく事などをお伝えしていきます。収益化に関する内容もあります!

アドセンスの最新情報

まず初めにアドセンスに関してです。昨年末にも情報としてはお伝えしていましたが、今月から禁止コンテンツに関するポリシーの一部が更新され「報酬を伴う性的行為」というカテゴリが追加されました。そのようなコンテンツを作成されアドセンス広告を貼っている方はいないと思いますが、再度ポリシーを確認されると良いと思います。
Google サイト運営者 / パブリッシャー向けポリシー

また3月10日からリンク広告が廃止されます。長年に渡って使用されてきたリンク広告ですが、3月10日以降はリンク広告が配信されなくなりますので、もし現在もサイトに設置している場合はコードの削除や別広告への変更などを行ってください。なお、レスポンシブタイプのリンク広告を設置している場合であれば、リンク広告の代わりにディスプレイ広告が配信されるようになります。

YouTube 最新情報

クリップ機能の追加

動画内の特定の範囲だけを共有することができる「クリップ機能」が公開されました。これは動画内で5秒から60秒までの好きな範囲だけを選択して SNS などに共有することができます。
 YouTube クリップ機能

スマホからでもパソコンからでもクリップによる共有は可能です。クリップアイコンを選択したら、そのクリップのタイトルを記入し、共有する範囲を選択してください。
 YouTube クリックを共有

最後に[クリップを共有]を選択すると URL をコピーしたり、直接 SNS へ投稿することもできます。まだアルファ版の機能ですので、現時点では限られたチャンネルの動画でしかクリップアイコンが表示されていません。徐々に開放されていくと思いますので待ちましょう。

クリップ機能を試してみたい方はこちらの動画でできます。
https://youtu.be/eS41x1YX1EA

自動でチャプター追加

ここからは YouTube 公式ブログ(英語)で公表された新機能や、今後 YouTube が今まで以上に投資を行っていく内容についてです。

まず最初に、昨年半ばから追加されたチャプター機能ですが、チャンネル運営者がチャプターの設定をしていなくても自動でチャプターが追加されるようになるとのことです。
自動でチャプター追加

チャプター機能はこのようなタイムスタンプで3つの条件をクリアすると表示されるものです。
YouTube 動画説明欄に目次リンク

その条件がこちらです。

  1. 最初のタイムスタンプが 00:00 で始まるようにすること。
  2. 3つ以上のタイムスタンプを昇順で記入すること。
  3. チャプターの最短の長さは10秒であること。

全然難しい条件ではありませんし、最近では活用されているチャンネルも増えてきています。

しかしタイムスタンプは付けるのが面倒だと思われている方も多いと思います。自動でチャプターが付くようになれば手間がなくてチャンネル運営者にとっても、視聴者にとっても便利になるのではないでしょうか。

YouTubeVR アプリの再設計

今年後半から YouTubeVR アプリの再設計がスタートするようです。あまりご覧になっている方は少ないかもしれませんが、YouTube では VR 映像も楽しむことができるようになっています。YouTube 検索で「VR」と入力して検索すればたくさんのコンテンツが表示されます。
YouTubeVR

2015年くらいから Google は VR による没入体験を提供することに力を入れていました。ネットにさえ繋がっていれば、コロナ禍でも家にいながら 360° の空間を自由に見渡せ体感できる VR の需要は昨年から特に増えているのではないかと思います。

いわゆる 360° カメラも普及し始め、手頃な値段で購入し簡単に撮影し YouTube にアップロードすることも可能です。例えば私が長年使用しているのは RICOH の THETA です。

RICOH THETA V
360度カメラ 手ブレ補正機能搭載 4K動画 360度空間音声

今は様々なメーカーが安価で提供していますので興味がある方は探してみてください。VR は楽しむだけでなく自分自身も提供することができるので、アイデアがあれば是非提供する側になってはいかがでしょうか?ライバルは少ないです!

YouTube ショートの拡大

昨年9月から初期ベータ版がインドで開始した YouTube ショートですが、今後ベータ版が米国に拡大するようです。ショートの詳細はこちらに記載しているので「 YouTube ショートって何?」と思われる方はこちらをご覧ください。

現状では YouTube アプリからショート機能にアクセスできませんが、タイトルまたは説明にハッシュタグで「#Shorts」を入れることで、60秒未満の縦長の動画をアップロードできます。そうすることで YouTube ホームにある[短い動画]や[ショート]の部分にピックアップされる可能性があります。※必ず表示されるわけではありません。

ショート専用のチャンネルを運営している方もいて、短くても楽しい動画・短くても役立つ動画も今後より求められるようになるかもしれません。

収益源の多様化

YouTube で収益化と言えば広告収入が真っ先に思い浮かぶ方が多いと思いますが、近年 YouTube では広告収入以外の収益源の提供に力を入れています。例えばライブ配信時のスーパーチャットやスーパーステッカー、月額制のメンバーシップ機能、グッズ販売ができるショッピング機能などがあります。

現状でショッピング機能は最低限チャンネル登録者数10,000人以上いなければ使用できませんが、今よりもスムーズにグッズの提供や購入ができるようになっていくようです。

また、現状では一部のチャンネルでテストされている拍手機能も、今年はもっと多くのクリエイターに提供していくとのことです。拍手機能は動画ページで直接クリエイターに支援を行えるスーパーチャットやスーパーステッカーのような機能です。ライブ配信やプレミア公開でなくても支援できるところが素晴らしいので、早く多くのクリエイターが使用できるようになってほしいですね。
 YouTube の拍手機能

拍手機能による収益化は広告収入とは異なり、視聴回数や再生時間を稼ぐための動画ではなく、視聴者の満足度が高い質の高い動画を提供することが求められます。その動画を見て悩みや問題を解決できるようなハウツー系の動画は支援してもらいやすいのではないかと思います。