アドセンスでads.txtは必要?ads.txtを正しく設置する書き方

アドセンスで ads.txt を設置する方法と書き方
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2019年06月04日 in アドセンス
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

最近広告業界で話題となっているものに ads.txt(アズテキスト)があります。近年、広告枠を偽装して不正なインプレッション等を発生させるものが増加していることから、広告主を守るために導入され始めたものです。

※ ads.txt に関する情報及び、その設置方法等については下記のページにまとめました。

ads.txt そのものの仕組みについては fluct magazine さんのページが分かりやすいと思いますので、仕組みや拝見について知りたい方はご覧になってみてください。
そこが知りたいads.txt!書き方は?設置方法は?導入するとどうなるの?

このページでは Google アドセンスの広告を設置しているサイトで ads.txt ファイルを設置する必要があるのか?設置する場合はどのように ads.txt ファイルを作成すれば良いのかについてご紹介したいと思います。

アドセンス サイトで ads.txt は必要なの?

まず ads.txt ファイルが正しく設置されていないと「要注意 – AdSense サイト運営者 ID が含まれていない ads.txt ファイルがあります。」もしくは「要注意 – ads.txt ファイルが含まれていないサイトがあります。収益に重大な影響が出ないよう、この問題を今すぐ修正してください。」という警告文がアドセンスの管理画面で表示されるようになっています。

このことについては【アドセンスでads.txtファイルの警告が表示された場合の対処方法】のページでも触れていますが、社員の方にも確認したところ ads.txt ファイルの設置は現時点でアドセンスでは必須ではないとのことです。

必須ではないですが、警告文には「収益に重大な影響が出ないよう、この問題を今すぐ修正してください。」とも表示されるため、正しく設置できていない場合は収益に影響が出る可能性が高いということになります。メール通知では「10 月中旬より、ads.txt ファイルに正しいサイト運営者 ID が含まれていないサイトに対しては、広告の配信を停止いたします。」という内容も含まれているので、収益が0になることも考えられます。

2017年10月12日に多くのユーザーに警告が通知された原因は「Seesaa ブログ」や A8.net 運営の「ファンブログ」が、ユーザーの AdSense 運営者 ID が記載されていない ads.txt を設置したことでした。その為、この時ご自身で ads.txt を設定していない WordPress 運営のサイト等は関係がありません。(10月13日に SeeSaa 及び A8.net が ads.txt を削除したため、アドセンスでも警告が消えました。)
10月25日頃から So-netブログ をご使用の方も ads.txt の警告が表示されていると報告がありました。So-netブログ をご使用の方は So-net へお問い合わせください。

アドセンスのヘルプページでも「使用を推奨します」と記載され、他の広告ネットワークでも ads.txt の設置を推奨しているところが多くなってきています。広告ネットワークによっては、ads.txt を設置していないと報酬単価が下がる可能性を示唆している所もあるのです。

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ads.txt の書き方や設置方法

ads.txt の書き方についてご紹介したいと思います。書き方にはルールがあり、記載しなければいけない必須の情報が3種類あり、任意で記載できる情報が1種類あります。

まずメモ帳などで「ads.txt」のファイル名でテキストファイルを作成してください。そのテキストファイルに下記のように記載します。

広告配信システムのドメイン名, サイト運営者のアカウント ID, アカウントのタイプ, 認証機関の ID

必須項目が最初の3つで、最後の認証機関の ID が任意です。

これだけだと何なのか分からないですよね。アドセンスを使用している場合はズバリ下記のように記載すれば大丈夫です。

google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0

※「pub-0000000000000000」の部分は、ご自身のサイト運営者 ID を記載してください。サイト運営者 ID の確認方法はヘルプページをご覧ください。
※1行目のみで2行目はなくても問題ありません。

ads.txt は utf-8 で保存する

ads.txt の内容を記載して保存する際、文字コードを utf-8 の形式で保存する必要があります。
ads.txt はUTF-8で保存

それ以外の文字コードの場合だと後述するチェックツールで

“ISO-8859-1” は誤った文字コードです。utf-8で作成してください。

というエラーが表示されてしまいます。
“ISO-8859-1” は誤った文字コードです。utf-8で作成してください。

utf-8 形式でも BOM にチェックを入れない(BOM なし)にしなければなりません。テキストツールによっては「UTF-8N」と表示されているものを選択しましょう。

※これでもチェックツールで同様のエラーが表示された場合は、「.htaccess」ファイル内に下記のコードを追加してみてください。

<Files ads.txt>
AddType "text/plain; charset=utf-8" .txt
</Files>
ads.txt の記載内容が正しければ上記エラーが表示されていても、AdSense 側で警告が表示されることはありません。

ads.txt ファイルをアップロードする

上記のように記載して保存したら、Web サイトのルートドメインに ads.txt ファイルをアップロードしてください。例えば https://example.com/ という Web サイトを運営していた場合は、https://example.com/ads.txt となるようにサーバーにアップします。

ただし、無料ブログサービス等を利用していてルートドメイン上にファイルをアップできないと ads.txt ファイルも設置できません。ブログサービス側が対応しなければならないのが現状です。

またアドセンス以外の広告ネットワークを使用している場合は、各広告ネットワークに設置方法を確認して記載をしてください。

注目されている ads.txt ですが、まだ大手のサイトでも導入しているところは少ないです。アドセンスでも他の広告ネットワークでも推奨されているところが多くなってきていますが、ads.txt は正しく設定・設置しないと収益が下がる等のマイナス面も持っています。現状では設置していなくても問題はありませんので、ads.txt について十分理解できていない場合や設置方法について不安がある場合は設置しなくても良いと思います。

正しく記載できているかチェックするツール

本当に正しく記載できているか不安になると思いますが、問題がないかチェックしてくれる無料ツールがあります。下記のサイトで検索ボックスに ads.txt を設置したドメインを入力するだけでチェックしてくれます。
https://fe.datasign.co/adstxt/

ぜひ設置後に確認してみてください!