AdSenseの設置は有名サイトを参考にするな!その4つの理由

AdSenseの設置は大手サイトや 有名サイトを参考にしてはいけない理由
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2024年03月05日 in アドセンス

Web サイト/ブログの収益性を最大限高めるために、アドセンスの配置などに日々注力されている方は多いですね。あなたも「どこに広告を設置すればクリック率が高くなるか」など色々とお考えになっていることでしょう。

広告の設置場所や方法で迷った時、知名度の高い大手サイトや有名サイトなどを参考にすることはありませんか?「このサイトは稼いでそうだから配置場所をマネしてみよう!」「この有名サイトがやっている設置方法と同じにしよう!」と思われることもあると思いますが、ちょっと待ってください。

大手サイトや有名サイトと同じようにアドセンス広告を設置することで、ポリシー違反となってしまう可能性があります。何故なのか、その理由はいくつかあります。

特別な AdSense アカウント

大手サイトや有名サイトなど規模が大きいサイト、影響力のあるサイトには担当者が付いたりすることがあります。その場合、管理画面から選択できないようなタイプの広告を設置することができたり、通常であればポリシー違反となるような設置方法が許可されることがあります。

そのような特別なことが可能となるアカウントなので「特別な AdSense アカウント」と呼んだりすることがあるのですが、あなたが参考にしようとしているサイトが「特別な AdSense アカウント」の場合、もしかしたら一般では許可されていない設置方法をしているかもしれません。

「大手のサイトがやっているから」という理由だけで、設置方法をマネするのは危険です。必ずご自身の目でポリシーに目を通し、問題のない設置方法なのかを確認するようにしましょう。

ちなみに特別なことが許可されていても、それが必ずしも収益を向上させるとは限りません。下がる可能性もあります。一般ユーザーに広める前のテスト的な扱いで許可されていることもあるので、人柱になっているということですね。

別の広告ネットワーク

規模の大きいサイトの場合、アドセンス以外の広告ネットワークを絡めて収益化している可能性があります。アドセンス以外の広告ネットワークであれば、当然そちら側の規約に準じていれば問題ないわけなので、アドセンスでは許可されていないような設置方法も可能です。

例えばネイティブ広告のデザインを CSS でカスタマイズしたり、広告を目立たせるような動きをさせたりできる広告ネットワークもあります。あとアドセンス広告をメインにしていないサイトも意外に多いです。

もし参考にするのであれば、アドセンス広告のみを設置しているのか、他の広告ネットワークも使用しているのかに注意してください。

※広告に「Ads by Google」と表示があっても、別の広告ネットワークで配信されている広告の可能性もありアドセンスとは限りません。

純広告や記事広告

特に企業が運営しているサイトの場合、広告ネットワーク以外にも純広告や記事広告が入っていることがあります。純広告や記事広告を入れている場合、その広告主を考慮してアドセンスを含め他の広告の数や設置場所を調整している可能性があります。

そのためアドセンス広告の収益が最大となるような設置をしていないことがあり、あまり参考にしない方が良い場合があるのです。そのため参考にしたいサイトに純広告や記事広告が入っていないか注意してください。

サイトによっては見た目重視で広告の数を抑えているところもあります。自社サービスを提供しているところでは、そのサービスへ誘導することを優先にして広告の場所を目立たない場所に設置したりしていることもあります。

コンテンツの量やジャンル

参考にしようとしているサイトとあなたのサイトのコンテンツの量やジャンルは類似しているでしょうか?ジャンルが異なれば当然ユーザー層も異なるため、広告の設置をマネしても同じような結果を得ることができません。あなたのサイトに訪れるユーザーはどのようにページを観覧しているかなど、ユーザーに目を向けることが大切です。

例えばヒートマップを活用することで、ページがどのように観覧されているかを知ることができます。よく観られているのではと思っていた場所が、実はすぐにスクロールされて観られていなかったということはよくあります。
ヒートマップ

またコンテンツの量も大きく異なれば、ベストな広告を設置場所も異なってきます。例えば2,000文字ある記事ページと1,000文字ある記事ページとでは、広告の設置数も場所も違うでしょう。

他のサイトを参考にすることは悪いことではありませんが、まずは王道の配置などをベースにしてご自身でサイトやユーザーと向き合い、収益性を検証されながら設置を変えていくのがお勧めです。