アドセンスの広告設置数の上限撤廃!4つ以上設置で注意すべき点

アドセンスの広告の数
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2017年07月03日 in アドセンス
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

こんにちは、Google AdSense 公式ヘルプコミュニティ エキスパートの竹中です。

「アドセンス広告を設置できるのは1ページに3つまでだよね!」

これは昔からある有名なアドセンスのポリシーの一つでしたが、2016年8月中旬から広告設置数の上限が撤廃されました。つまり今までは1ページに3つまでしか設置できなかった『コンテンツ向け AdSense ユニット』ですが、今後は4つ以上の設置が可能となりました。

ポリシーの新旧を見比べると

広告の数についてはアドセンスのポリシーに関するヘルプページに記載されております。今回改定された新しい内容と以前までの旧内容を見比べてみましょう。

旧ヘルプページの内容

まず以前まで表示されていた旧内容です。
ads-limit02
※上図は以前まで表示されていたページ

はっきりと下記のように広告設置数について記載がありました。

  • コンテンツ向け AdSense ユニットは 3 つまで
  • リンクユニットは 3 つまで
  • 検索ボックスは 2 つまで

広 告

新しいページの内容

では新しい内容を見てみましょう。
ads-limit03
ヘルプページ「適切な広告配置」参照

広告ユニットの設置上限数の部分が完全になくなりました。記載されていることも大きく変わっています。大きなポイントとしては次の通りです。

  • 広告の設置数やサイズについては触れられていない(サイト運営者に任される)ということ。※リンクユニットや検索ボックス含む
  • 価値あるコンテンツを提供しているページにのみ掲載が許されること。
  • 過度に広告を掲載していると、修正が行われるまで表示を制限されるか無効にされることがある。

今までより注意が必要!

今回の変更で「4つ以上コンテンツ向け広告を表示できる!ラッキー!」と喜んでいる方も多いかもしれませんが、今まで以上に注意が必要です。

今まではある程度コンテンツがあるページであれば、広告3つまでなら設置していても何も言われませんでした。ところが今回の変更によって、完全に広告の設置数についてはサイト運営者の責任の元に任されるようになったということです。つまり価値あるコンテンツが少ないページの場合、広告を設置が3つであってもポリシー違反となる可能性すらあります。

広告を設置する際に重要な点は『価値ある独自コンテンツの量に対する広告の割合』です。

価値ある独自コンテンツが豊富なページであれば、広告を4つでも5つでも設置しても大丈夫です。しかしコンテンツが少ないページであれば、それに見合った数しか広告を設置してはいけないということになります。もしコンテンツが少なければ、3つであっても多いと判断される可能性があるでしょう。ですから今まで以上にコンテンツの量と広告の割合を意識しなければならないのです。

大きいサイズの広告

以前は 300×600 や 970×250 などの「大きいサイズの広告」の掲載にも、1ページに1つまでという制限がありました。しかしその制限も撤廃されたことから、大きいサイズの広告を複数設置することが可能です。

しかしページ内のコンテンツ量がよほど多くなければ、大きいサイズの広告を複数設置することはお勧めしません。1つだけでも広告のスペースは広くなりますので、ページ内のコンテンツ量を十分に提供していない場合は1つまでにしておきましょう。

他社広告も注意

アドセンスは他社のアフィリエイト広告等と併用が可能ですが、それら他社広告の数にも十分に気をつける必要があります。

許可されないページの例として

サイト運営者様が提供したコンテンツよりも、広告の方が多いページ

と記載がされています。

ここで言う「広告」はアドセンス広告だけを指していません。アドセンス以外のアフィリエイト広告なども含んでいます。つまりアドセンス広告も他社広告も含めた「広告」が、価値あるコンテンツの量に対して多くなってはダメだということです。

「何文字にいくつまで設置して良いの?」という声が聞こえそうですが、単純に文字数だけで判断するわけではないでしょうし、そのような明確な基準は公開されていません。客観的にサイトを観て「広告が多い」と感じるのであれば減らす必要があるでしょう。広告の設置数が多いサイトを運営している方は、すぐに価値ある独自コンテンツと広告の割合をチェックしてみてください。