Googleアドセンスで収益を上げるA/Bテストの方法とは?

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(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2020年07月15日 in Web・IT, アドセンス
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こんにちは、Google AdSense 公式ヘルプコミュニティ エキスパートの竹中です。

ブログを収益化する方法としてGoogle AdSense(アドセンス)を利用されている方は多いと思います。当サイトでもアドセンスがお勧めである理由等を紹介してきました。
なぜGoogle AdSenseがお勧めなのか?

アドセンスではどこに広告を配置するか、どのような広告サイズ(大きさ)にするかが大きく収益に影響します。それもほんの少しの違いでクリック率が変わってくることがあるので、どのような配置やサイズにするかは重要です。例えばアドセンスの広告ユニットを作成する際に、どの広告フォーマットにすべきかなど悩んだことはありませんか?

クリック率を高めるために重要だと言われていることに、どこに広告を配置するか、そしてどのような広告フォーマットを使用するかも含め、長期間同じスタイルのままだとクリック率が下がってくることがあります。ですから定期的に今の状態がベストなのかを検証する事をお勧めします。

どのような A/B テストを行うのが良い?

そもそも A/B テストというのは、パターン A とパターン B のどちらがより効果が高いかを比較検討しするものです。アドセンスであれば、例えば広告ユニットのテキストの色が青色と黒色どちらが収益化が高くなるかなどです。

テストすると良いと思われる内容はいくつもありますが、とりあえず下記のことをテストされるのがお勧めです。

  • ブロックのコントロール
  • 自動広告
  • 広告の配置
  • 広告フォーマット

上2つに関してはアドセンス管理画面からテストができる機能があるため簡単です。下2つに関しては、既にご自身でテストを行われたことがあるかもしれませんね。ただテストを行う際に、より正しく効果が測定できる方法で行っているか確かめてみてください。

広 告

アドセンス管理画面からテストを行う

まずはアドセンスの管理画面で備わっているテスト機能についてご紹介いたします。メニューの[最適化]>[テスト]>[新しいテスト]を選択してみてください。
アドセンスの管理画面で備わっているテスト機能

現時点では「ブロックのコントロール」と「自動広告」の2種類がテストできるようになっています。※テストの種類は時代に合わせて増えたり減ったりします。

ブロックのコントロール

ブロックのコントロールというのは、選択したカテゴリからの広告配信を許可もしくはブロックすることで収益性に影響があるかをテストするものです。例えば「アルコールに関連するカテゴリを許可したら収益が上がるのか?」などです。今回のテストでは、今までブロックしていたアルコールカテゴリを許可してみたいと思います。

テスト名は分かりやすい名前をつけてください。テストの設定の部分を[デリケートな広告カテゴリ]にします。
ブロックのコントロールのテスト

次に[追加]ボタンをクリックしてください。するとカテゴリの一覧が表示されますので、ブロックと許可の設定を切り替えてページ下部にある[完了]ボタンをクリックします。
カテゴリの許可とブロック

すると、どのようなカテゴリの設定をしたかが表示されます。テストが終了した時に、優位性が高いものに自動的に設定させたいのであれば「自動的に優位なパターンを選択しますか?」をオンにしておきましょう。
テスト結果についての設定

最後に[作成]ボタンをクリックして完了です。

自動広告

アドセンス側が最適な場所に自動で広告を表示してくれる『自動広告』ですが、こちらも簡単にテストができるようになっています。広告設定のプレビューの画面で使用する広告フォーマットや、[広告読み込み]から広告の数を変更してテストすることが可能です。
自動広告のテスト

例えば、「今まで使用していなかったアンカー広告をオンにすると収益が増えるのか減るのか」「広告の数を増やすことで収益性も高まるのか」などテストできますね。

手動によるテストを行う

広告の配置や広告フォーマットのテストは手動で行わなければなりません。少し面倒だと思われるかもしれませんが、ちょっとした変更で収益性が大きく向上することがありますので是非行っていただきたいです!

広告の配置

どこに広告を設置するかは収益性に大きな影響を与えます。配置に関しては多くの方が取り組んでいるのではないでしょうか。

他のテストでも言えることなのですが、特に広告配置のテストを行う際の注意点は、一度に多くの広告ユニットの配置を変更してしまわないことです。多くの配置換えを行ってしまうと、どの広告を配置換えしたことで効果が出たのか・低くなったのかの判断が難しくなってしまいます。

テストを行う際は一度に複数の広告配置を行うのではなく、一つずつ検証していくようにしましょう。

テスト期間について

多くの方がテストを行う際、「まずパターンAで1週間行い、次の週にパターンBを行う」など、パターンを交互に変えて効果測定を行っているのではないでしょうか?しかし交互に行う場合、正確なデータが取れないことがあります。

例えばパターンAを3月1日~7日まで行い、パターンBを3月8日~14日まで行った場合、同じ月であったとしても週によって広告主の数や広告の種類は異なります。3月3日は「桃の節句」であるため、催事などが含まれるだけで大きく広告の状況が変わることもあります。

そのため、もしA/Bテストを行うのであれば週替りのような交互にパターンを変えて検証するよりも、アクセスする度にパターンをランダムに変えて行うことをお勧めします。つまりパターンAとパターンBを 50% の確率でランダムに表示させるのです。

広告をランダムに表示させる方法については下記ページでもご紹介しておりますのでご覧ください。

広告フォーマット

作成する広告の種類

広告フォーマットというのは広告の種類のことで、アドセンスでは様々な広告フォーマットが使用できるようになっています。例えばディスプレイ広告・関連コンテンツ・記事内広告など・・・。

使用する広告フォーマットによって収益性が上がったり下がったりしますので、どのような広告フォーマットを設置するのがベストなのかはテストを行わなければ分かりません。例えば記事途中に広告を設置する場合、「ディスプレイ広告と記事内広告のどちらが収益性が高いか」などのテストを行ってみましょう。

同じようなフォーマットであっても、広告のサイズを変えることで収益性を大きく伸ばせる可能性もあります。例えば 160×600 のワイドスカイスクレイパーを 300×600 のラージスカイスクレイパーに変更するなどです。

広告フォーマットやサイズのテストも先程記載した通り、テスト期間に考慮するためにランダム表示させるのがお勧めです。