Google が判断する「価値が高いサイト・低いサイト」の特徴とは

Google が判断する「価値が高いサイト・低いサイト」の特徴とは
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2019年01月08日 in SEO, アドセンス
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Web サイト/ブログを運営している方の中には、Google が自分のサイトをどのように判断しているのか気になるという方も多いのではないでしょうか。

「検索結果でより上位に表示させるには?」という問いに対しても、「価値が高いサイトを作りましょう」とよく言われていますよね。でも多くの方が

「価値の高いサイトってどんなサイトなの?」

と思われるのではないでしょうか。価値が高い・低いというのは閲覧する人によって変わりますので、疑問に思われる方が多くて当然です。私も「価値の高いサイトはズバリこれ!」と断言することはとても難しいです。

ただ Google が「価値の低いサイト」と判断しているサイトは概ね分かるようになりました。価値の低いサイトの特徴が分かれば、どのようなサイトが価値の高いサイトと判断されるのかも見えてきます。

なぜ価値の低いサイトが分かるのか

Web サイトで広告を掲載して収益化する Google のサービス「Google AdSense(アドセンス)」というサービスがあるのをご存知でしょうか?

Google AdSense というサービスでは「価値の低いサイトには広告を掲載してはいけません。価値の高いサイトに広告を掲載して収益化を行ってくださいね。」というポリシー(規約やルール)が存在します。

また AdSense では「ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン」にも準拠しなければ、AdSense の審査に合格し収益化を行うことができません。

私は AdSense の公式ヘルプフォーラムのエキスパートとして活動もしているのですが、そのヘルプフォーラムには Google から価値の低いサイトと判断されたサイト運営者から「どう改善すれば良いのか?」という質問が毎日毎日に寄せられています。

日々たくさんの「価値の低い」と判断されたサイトをたくさん見ているため、サイトを見れば「このサイトは価値の低いサイトだと判断されるな」と分かるようになってきました。

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価値の低いサイトの特徴とは

ヘルプフォーラムに投稿される「価値の低いサイト」と判断されたサイトには下記のような特徴があります。

  • コンテンツが薄い
  • 独自性が低い
  • 文章が不自然
  • サイトの操作性が悪い
  • 広告の割合が多い

コンテンツが薄い

価値があるかどうかを判断する材料が少ないので、文章の量が少なすぎるページは価値あるサイトとして判断されにくいと考えられます。

このように記載すると「文章が多ければ良いんでしょ」と思われる方もいるのですが、文章の量が多くても内容が薄いサイトはダメです。無駄な長いあいさつ文、閲覧ユーザーにとって役立たない余談話などで文章を水増しするのは重要なコンテンツが薄まってしまうだけです。同じ内容の文章を無駄に繰り返すようなこともやめましょう。

「アクセスしてくれたユーザーに役立てるコンテンツなのか」「充実しているページだったとユーザーに感じてもらえるか」を判断材料にしてみてください。

独自性が低い

ユーザーが求めるコンテンツに独自性を入れる

ある程度文章がかけているのに価値の低いサイトとして判断されてしまうサイトは独自性が低い・独自性にかけている可能性があります。

「独自性」というのは「オリジナリティ」です。AdSense では次の文章で不合格理由が通知されます。

第三者が提供するコンテンツに付加価値を付けずに、コンテンツをコピーまたはリライトしたページが含まれます。詳細については、Google のウェブマスター向けの品質に関するガイドラインをご覧認ください。

Google AdSense からの不承認理由の通知より

他人のコンテンツをコピーしたり、リライトしただけのページは論外です。おそらく多くの方は自分で書いている文章だと思います。それでも価値の低いと判断されるのは「他のサイトでもよくあるような内容」だからではないでしょうか。

よくあるのが飲食店のレビュー記事やレシピサイト、ツールの紹介記事などです。どのサイトでも似通った文章になってしまいがちで、独自性があると判断されにくい可能性があります。様々なサイトの内容をベースにリライトしたような文章も独自性にかけます。ライターに文章作成を依頼しているような場合も、情報源がどこなのか、オリジナルなのかに気をつけてください。

最近この独自性が重視されている傾向にありますので、他のサイトでは提供されていないようなコンテンツを入れるように心がけてみてください。例えばご自身で足を運んで取材をした内容や撮影してきた写真・動画など、体験談を入れることで独自性を出すことができます。

自分の経験したことは他人のコンテンツを真似していない独自性の高いコンテンツであり、他人にも真似されにくいコンテンツです。

文章が不自然

日本語として不自然な文章は「自動で生成されたコンテンツ」と Google から判断されてしまう可能性があります。ご自身でお書きになっていても、ユーザーにとって読みやすい文章になっているかくらいは一読して確認してみてください。

また、やたらと改行や段落を入れる方がいます。改行や段落は文章の意味ごとに付けるものなので、文章の途中で改行や段落を入れてしまうのはやめましょう。

サイトの操作性が悪い

コンテンツそのものは良くても、どこに自分が求めるコンテンツがあるのか分からない・探せないような操作性が悪くなっていないかも注意してください。

このことは AdSense の公式ブログで下記のように記載されています。

高品質なウェブサイトを作成するためには、独自性に富むコンテンツを用意するだけでは不十分です。ユーザーの目線に立って、情報量が豊富か?わかりやすく整理されているか?という点にも配慮することが重要です。

適切なカテゴリ分けやタグ付け・検索ボックスの設置・パンくずリスト・分かりやすい内部リンクやメニューなど、ユーザーにとって操作性が良いのかチェックしてみましょう。

サイト構造に関しては下記の書籍が参考になります。

Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]
プロが教える、Google AdSenseで「10年先も安定して稼ぎ続ける」50の王道

広告の割合が多い

コンテンツよりも広告の割合の方が多くなっていませんか?広告そのものは悪いとは思いませんし、ユーザーが求めるものを適切に提示できる広告であれば何の問題もありません。

しかしアフィリエイト広告のバナーばかり貼り付けられているサイトや、特定の広告に誘導するために作成されたコンテンツはユーザーにとって価値があるとは言えないのではないでしょうか。

アフィリエイトに関しては下記の記事でも触れていますのでご覧いただければ幸いです。