YouTubeで絶対やるな!1回のコメントで永久BANもある7つの危険な罠

動画を見ている視聴者も YouTube から BAN され、永久に追放されることがあります。例えば、アイコンをアニメキャラにしていたり、何度もコメントを繰り返したり…あなたは知らずにやらかしていませんか?
今回は、視聴者のあなたも YouTube から永久追放されてしまう、ある原因について、具体的な内容をご紹介いたします。
「BAN されるのは動画配信者だけ」「自分は視聴者だから関係ない」と考えているなら危険です。気づかないうちに、あなたのアカウントが非常に危険な状況に陥っている可能性もあるからです。一度でも停止されると、別のアカウントでも停止されてしまいます。
動画でも分かりやすくご紹介しております。
目次
何気ないコメントがガイドライン違反に
視聴者としての行動が最も問題になりやすいのがコメントです。問題となる行動もいくつもありますので、一つ一つ見ていきましょう。
①コメントを繰り返す
最初がスパム行為です。例えば、好きなクリエイターを応援したい一心で、様々な動画に「この動画最高です」と何度も書き込んだりしていないでしょうか?
この気持ち自体は非常にポジティブなものですね。しかし残念ながら、何度も同じコメントを短期間で大量に繰り返していると、それがスパム行為と判断されてしまう可能性があります。
②URL を入れる
他にも、怪しいサイトへのリンク( URL )を貼る行為や「楽して儲かる」といった類の話は【スパムと欺瞞行為】というガイドラインに違反する可能性があります。
ちなみに、コメントに URL(健全なサイトの URL でも)を入れてしまうと、コメントそのものが表示されにくくなります。クリエイター側の設定でも、 URL を入れたコメントをブロックすることができるようになっています。
 
コメントが表示されない場合などの原因と対処方法については、こちらでかなり詳しくご紹介しています。
③誤った情報

例えば、有害な物質が病気や健康上メリットがあると主張したり、「予防接種は安全でない」など医学的に誤った情報を公開すること。また選挙を妨害したり、選挙の公正性を損なう可能性のある内容を投稿することは「誤った情報に関するポリシー」で禁止されています。これらの情報は、動画として投稿するだけでなく、コメント欄に書き込むことも同様に禁止されているので注意が必要です。
④批判とハラスメントの境界線
次に、さらに繊細な境界線である、批判とハラスメントの違いについてです。ハラスメントは「相手に不快感を与え傷つけるような行為」のことですね。
健全な議論はもちろん許可されていますが、一線を越えれば重大な違反となります。その決定的な違いは何だと思いますか?それは、矛先が「コンテンツ」に向いているか、「個人」に向いているかです。
例えば「この動画で使われているデータは、少し不正確ではないか?」これは「批判」です。 しかし、「この投稿者は息を吐くように嘘をついている」と投稿するのは個人攻撃、すなわち「ハラスメント」に該当してしまいます。クリエイターに対してだけでなく、他のコメント投稿者に対しても同様です。
⑤ヘイトスピーチ

特に、人種、性別、宗教といった個人や集団の属性をターゲットにする行為、人の不幸を喜ぶような発言、ヘイトスピーチ、個人情報をインターネット上にさらす行為などは、単なる嫌がらせでは済まされません。現実世界での被害に直結しかねない、極めて悪質な行為として扱われます。
また、矛先が「コンテンツ」に向いていた場合でも、明らかに的を得ていないコメントであったり、クリエイターや他の視聴者を不快にさせるコメントも問題となる可能性があります。
⑥「なりすまし」とプロフィールアイコンの問題
次に、プロフィールアイコンについても見ていきましょう。あなたのプロフィールアイコン、有名人やアニメのキャラクターなどにしていないでしょうか?

最近 YouTube で厳しくなってきているのが「なりすまし」です。他人を騙す目的でアカウントを作成することはもちろん、他人の名前やアイコンを勝手に使用してコメントするだけでも違反となる可能性があります。
さらに、プロフィールアイコンに関しては「著作権」の問題も発生します。アニメのキャラクター、有名人、ロゴマークなど、他者が著作権を持つ画像を許可なく使用する行為は、著作権侵害にあたる可能性があります。
なりすましの意図がなかったとしても、権利者からの申し立てにより警告やコンテンツ(この場合はアイコン画像)の削除対象となる場合があるため、使用する画像には十分注意が必要です。
コメント一つで一発アウトになる
そして、ガイドラインやポリシーの深刻な違反だと判断された場合、一回の違反で即座にアカウント停止(一発アウト)となることもあります。つまり、たった一回のコメントであっても、警告などのステップを全て省略し、アカウントが即座に、かつ永久に停止される可能性があります。
⑦「非公開」でも危険?プライベートな動画利用の落とし穴
コメントではありませんが、もう一つ、重大な落とし穴をご紹介します。

YouTube を、動画の「プライベートな保存場所」として使っていないでしょうか?例えば、家族の動画を「限定公開」や「非公開」設定で、親戚や友人にだけ共有する使い方です。
無料で便利な半面、これには大きな落とし穴が存在します。特に注意すべきは「子供が登場する動画」です。例えば、家族の楽しい思い出として、子供のお風呂のシーンや、裸に近い格好で遊んでいる様子を撮影した動画があるとします。
しかし、このような動画が「児童の性的虐待コンテンツ(CSAM / 児童ポルノ)」として AI や審査システムに判断された場合、即アカウントが停止される可能性があります。
ここには、日本と海外での感覚の大きな差が存在します。日本では問題ない家族の記録でも、YouTube のグローバルな基準では深刻なポリシー違反と見なされることがあります。
アップロードした側に性的意図が全くなくても、システムが問題ありと判断すれば、アカウント停止は免れられません。
重要なのは、「YouTube は個人のハードディスクではない」ということです。「非公開」や「限定公開」にしていても、YouTube のサーバー上にある限り、ポリシー違反のコンテンツは審査され、処罰の対象となります。「自分だけが見るから大丈夫」という考えは通用しません。
違反警告とアカウント停止までのステップ
では、もし YouTube のルールを破ってしまった場合、どうなるかご存知でしょうか?
こちらが、違反警告の概要とアカウント停止までのステップです。即アカウント停止になるような行為でなければ、このステップを踏むことになります。
- 事前警告(初回):初めての違反では、まず「事前警告」が発行されます。この段階ではペナルティはなく、違反したコンテンツが削除されるのみです。簡単なトレーニングを受けることで、この警告は 90 日で消滅します。
- 違反警告(1 回目):事前警告を受けた後に違反を犯すと、1 回目の「違反警告」が課されます。これにより、投稿などが 1 週間停止されます。
- 違反警告(2 回目):1 回目の違反警告から 90 日以内にさらに違反を繰り返すと、2 回目の「違反警告」となり、停止期間は 2 週間へと延長されます。
- アカウントの永久停止(3 回目):そして1回目の違反警告から 90 日以内に3 回目の違反警告を受けると、そのアカウントは永久に、完全に停止されてしまうのです。
もちろん、これらの警告が間違いだと思われる場合は、再審査を請求する機会が設けられています。
新しいアカウントも作れない
おそらく、「新しいアカウントを作ればよい」と考えている方も多いでしょうが、残念ながらそれは通用しません。
YouTube アカウント停止が恐ろしいのは、それが「アカウント」ではなく「個人」に対して科されるペナルティだからです。停止された人物が別のアカウントを作成・使用する行為が禁止されているのをご存知ですか?
YouTube において「チャンネル停止に対する回避行為」とされ、ヘルプページにもこのように記載されています。
(動画を投稿していない人も、コメントができている時点でチャンネルを所有していることになります。)
YouTube を安全に楽しむために
ここまで、アカウント停止につながる危険な行為について解説してきました。少し怖い内容に感じられたかもしれませんが、最も大切なのは「ルールを知っておくこと」です。
YouTube の様々なルールは、私たち視聴者を縛るためではなく、クリエイターと視聴者全員が不快な思いをせず、安心して楽しめる場所を守るために存在しています。
今回ご紹介したようなルールを知っておくことと、画面の向こう側にいる相手への敬意を持つだけで、アカウント停止という最悪の事態は確実に避けられます。ルールを守って、これからも YouTube を楽しんでいきましょう。


