【公式発表】YouTubeショートのおすすめシステム更新!オリジナル優先の仕組みへ

YouTube のショート動画を投稿している方にとって、今後の再生回数やチャンネル運営に直結する重要なアルゴリズムの更新が公式から発表されました。
今回の変更を知らずにこれまで通りの手法を続けていると、ショートフィードでの露出が大きく削られてしまう可能性があります。今回は、YouTube が発表したおすすめシステムによる「オリジナルコンテンツの優先」と、具体的にどのような動画が制限対象になるのかについて詳しく確認していきましょう。
目次
おすすめシステムの更新内容と最も大きな影響
まず結論からお伝えすると、YouTube ショートのおすすめシステムがアップデートされ、オリジナルコンテンツ、つまり自分自身で独自に制作した動画の優先度がさらに高められることになりました。
これに伴い、他のクリエイターの動画をそのまま再アップロードしたような動画や、独自の要素が加えられていないまとめコンテンツは、おすすめとしての表示回数が制限されるようになります。
ここで特に意識しておきたいのが、今回の措置が「ポリシー違反による動画の削除やアカウント停止(BAN)」ではなく、「おすすめシステム(アルゴリズム)による表示回数の制限」という点です。
ショート動画の再生回数は、検索やチャンネルページからの流入ではなく、ショートフィードに表示されるかどうかがほぼすべてと言っても過言ではありませんよね。そのため、おすすめとしての表示回数が制限されるということは、実質的に再生回数が大幅に減少することを意味します。
これまでショート動画では、他人の動画を集めた切り抜きやまとめ、あるいはネット上の動画をそのまま転載したようなコンテンツでも、何百万回と再生されている事例がたくさん見られました。今回の変更は、そうした手法に明確な制限をかけ、一次制作者であるオリジナルのクリエイターが正当に評価され、成長できるようにするための根本的な見直しになります。
どのような動画が制限対象になるのか

「他人の動画をそのまま再アップロードしたらいけないのは当然」と思われるかもしれませんが、今回の発表で絶対に油断してはいけないのが、表面的な加工を加えただけの動画も制限対象になると明確に警告されている点です。
YouTube 公式のクリエイター向けチャンネルである Creator Insider の解説や公式フォーラムでは、以下のような動画は独自の要素とは認められず、表示回数が減少する可能性が高いと明示されています。
- 画面で起きていることを単に音声で説明しただけのナレーション
- 軽微な技術的編集
- テンプレートを利用した大量・一括生成コンテンツ
これらは非常に重要なポイントですね。
例えば、海外でバズっている動画を引っ張ってきて、画面に起きている様子を「猫がジャンプしました」「驚いた表情をしています」といったように、機械音声や自分の声で実況風になぞっただけの動画をよく見かけます。今回の基準では、そうした単純なナレーション付けは「独自の付加価値」とは見なされません。
また、動画の左右を反転させたり、再生速度をわずかに変えたり、色調フィルターをかけたり、枠を付けたりといった技術的な小細工も、すべて「軽微な編集」と判断されます。
さらに、編集ツールのテンプレートを使って同じような構成の動画を大量に量産する手法も、オリジナリティが乏しいと評価されることになります。
「少し手を加えているからオリジナルだ」と自分では思っていても、YouTube 側の判定基準としては単なる転載や再アップロードと同等に扱われてしまうリスクがあるわけですね。
オリジナルと認められるために必要な要素
では、他のクリエイターの動画や素材を引用・リミックスして活用したい場合、何が求められるのでしょうか。
公式発表では「独自の視点や解釈をコンテンツに反映させること」が強く求められています。単に動画を加工するのではなく、あなた自身の声やストーリーテリング、独自の視点を通じて、視聴者にとって真に価値のある要素を付加する必要があります。
具体的には、次のような差別化を意識することが大切です。
- 独自の解説や専門的な分析を加える
単に「何が起きているか」を説明するのではなく、「なぜこうなったのか」「自分の専門的な立場から見るとどう評価できるか」といった、自分ならではの知識や考察を述べます。 - 自分自身のストーリーや体験談を交える
素材となる動画をきっかけにして、「実は自分も似たような経験があって…」といった自分自身のリアルなエピソードを展開し、素材を別の新しい文脈へ昇華させます。 - 顔出しや自身のリアクションを交えた独自の表現
動画に対して自分自身がどう感じたのか、表情や肉声による独自の意見をしっかりと前面に出してコンテンツを構成します。
「動画を少し編集して投稿する」という作業から、「自分の意見や視点を伝えるための道具として素材の一部を引用する」という考え方へ転換することが求められているわけですね。
他人の動画をファンに紹介したい場合の正しい方法
クリエイター活動をしていると、「自分が本当に感動した動画」や「自分のチャンネルの視聴者にもぜひ知ってほしい面白い動画」に出会うことがありますよね。純粋に応援したい気持ちや共有したい気持ちから、その動画を自分のチャンネルで扱いたくなることもあるかと思います。
しかし、そうした場合であっても、動画をダウンロードしてショート動画として再アップロードしてはいけません。
YouTube 公式では、他人の動画を自分の視聴者に届けたい場合は、動画を再投稿するのではなく、チャンネルの [コミュニティ] タブ(投稿タブ)で元動画を共有することを推奨しています。

[コミュニティ] タブで「この動画がとても素晴らしかったので、ぜひ皆さんも見てみてください」とリンク付きで紹介すれば、視聴者はオリジナルの動画に直接アクセスできます。元動画のクリエイターにとっても再生回数や認知に繋がり、お互いにとって健全な共有の形になりますね。
過去に転載やまとめを投稿していたチャンネルはどうなるのか
ここまで聞いて、「すでに過去に切り抜きやまとめのようなショート動画をたくさん投稿してしまっているのだけれど、もうこのチャンネルは手遅れなのだろうか」と不安に感じた方もいらっしゃるかもしれません。
これについても、Creator Insider の解説の中で非常に希望の持てる救済措置が明言されています。
公式の案内によると、過去にまとめや再アップロードを主体としていたチャンネルであっても、今後オリジナルコンテンツを中心とした運営方針へシフトしていけば、おすすめシステムはチャンネルのリーチを再評価すると説明されています。
つまり、過去の投稿履歴があるからといって、そのチャンネルが永久に優遇されないわけではありません。
もしこれまでまとめや転載系の動画を投稿していたとしても、チャンネルを閉鎖したり諦めたりする必要はありません。今日からオリジナル動画の制作へと舵を切り、独自の価値あるコンテンツを積み重ねていけば、再びおすすめシステムによって正当に評価される機会が十分に用意されています。
今後のショート動画運営に向けた向き合い方
YouTube がこうしたアップデートを次々と行う背景には、視聴者により良い視聴体験を届けることと同時に、時間と労力をかけてオリジナルの動画を作っているクリエイターを守りたいという明確な意図があると感じられます。
AI ツールや編集ツールの進化によって、動画を自動で切り抜いたり、テンプレートで量産したりすることが以前よりも格段に簡単になりました。その結果、ショートフィードには似たようなまとめ動画や転載動画が溢れ、一次制作者が埋もれてしまうという問題が起きていたわけですね。
ルールが厳しくなったと聞くと、作業の手間が増えて大変そうだと感じるかもしれませんが、ご自身で工夫を凝らしてオリジナル動画を投稿してきた方にとっては、不当なライバルが排除されて自分の動画がより多くの人に届きやすくなる大きな追い風になります。
全部を難しく考える必要はありません。まずは「自分自身の言葉で話す」「自分ならではの感想や分析を一言付け加える」といった、小さなオリジナリティを動画に込めることから始めてみてください。

