YouTube 米国税務情報の有効期限が!再提出が必要な人

YouTube 米国税務情報の有効期限が!再提出が必要な人
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2024年10月10日 in YouTube

今回は YouTube で収益化している全てのクリエイターに確認してもらいたい米国税務情報の内容です。米国税務情報を AdSense 経由で提出するようになったのは2021年3月からで3年が経過しました。当時は多くの方が提出内容や提出方法について困惑されていたと思います。何度も承認されず苦戦した方も多いでしょう。

そのような方は特に面倒だと思うかもしれませんが、米国税務情報の有効期限が迫っています

もしかしたら、有効期限があることをご存じない方もいるかもしれませんが、米国税務情報は3年ごとに税務情報の提出が必要です。 YouTube のヘルプページにも記載されています。実際には3年経過する年の12月31日までが有効期限となっています。そのため、2021年に提出した人の有効期限は2024年12月31日です。

有効期限を知らせる YouTube からの通知・メッセージ

有効期限に関しては、YouTube 側からメールで通知が送信されています。件名は「[重要] お客様の米国税務フォームはまもなく有効期限切れになります」などです。
有効期限を知らせる YouTube からのメール

YouTube Studio にも

[対応が必要です] お客様の米国税務フォームの有効期限は 2024 年末となっています。正確な源泉徴収税が適用されるよう、なるべくお早めに AdSense で再送信してください。

 YouTube Studio で有効期限のメッセージ
とメッセージが表示されている可能性があります。

チャンネル単位で通知される

YouTube からのメール通知や YouTube Studio のメッセージはチャンネル単位で表示されます。つまり、所有する AdSense アカウントが1つであったとしても、収益化しているチャンネルごとに有効期限を知らせる通知やメッセージが送信されています。

しかし、対応が必要なのは紐付けている AdSense アカウント1つのみです。チャンネルごとに対応するものではなく、紐付けている AdSense アカウントで米国税務情報を提出していただければ大丈夫です。

なお、米国税務情報が承認され有効期限が3年後になったとしても、 YouTube Studio や AdSense 管理画面にメッセージがしばらく表示されたままになる可能性があります。

米国税務情報の有効期限を確認する方法

収益化している方は、今すぐ AdSense の管理画面から米国税務情報の有効期限を確認してください。ちなみに、有効期限前であっても住所変更を行った場合などで再提出を求められることがあるので、皆さん念のため確認することをお勧めします。

  1. AdSense へログイン
  2. メニュー内の[お支払い]>[お支払い情報]
  3. [設定]カード内の[設定を管理する]を選択します。
  4. お支払いプロファイルにある[アメリカ合衆国の税務情報]の鉛筆アイコンを選択します。
  5. [税務情報の管理]を選択してください。
    税務情報の管理
  6. [アメリカ合衆国]項目内の[税務情報と書類を表示する]を選択します。
    税務情報と書類を表示する
  7. ここで有効期限を確認してください。
    有効期限を確認

有効期限の2つの対処方法

もし有効期限が「2024年12月31日」となっている場合は、2つの選択肢があります。

  • 1つ目が有効期限が切れてからすぐに再提出を行うパターン
  • 2つ目が有効期限前に再提出を行うパターン

です。

有効期限が切れてからすぐに再提出を行う

1つ目の「有効期限が切れてからすぐに再提出を行う」場合、有効期限が切れることで AdSense 側でどのような対応が取られるか現時点では分かりません。

2025年に入ってすぐに再提出を行い承認されれば問題ないとは思いますが、1月の収益支払いスケジュールよりも前に提出を行い承認されなければ、収益の支払いが保留されるか、源泉徴収されてしまう可能性が考えられます。

有効期限前に再提出を行う

2つ目の有効期限前に再提出を行う場合は、12月10日までに提出する必要があります。「12月10日」というのはヘルプページにも記載されている情報です。

この動画をご覧になっているタイミングがいつなのかにもよりますが、12月10日まで時間的に余裕があるのであれば有効期限前に再提出を行うのが良いかと思います。

提出時の入力内容などが2021年の時から変わっています。YouTube に投稿したこちらの動画でも提出方法などはご紹介しておりますが、提出時の記載事項などが割と頻繁に変わるため、変更内容を反映してあるこちらのブログ記事をご覧いただければ幸いです。

スムーズな再提出&承認のために確認すべきこと

ブログでも記載しておりますが、再提出から承認までスムーズに進めるよう、あらかじめ次のことを必ずご確認ください。

まず AdSense お支払いプロファイルの氏名・住所を、提出する身分証明書に記載してある氏名・住所と完全に一致させてください。ハイフンや数字、何丁目、何番地などの表記内容も全く同じにしてください。お支払いプロファイルは日本語で問題ありませんので、身分証明書と同じにしてください。
AdSense お支払いプロファイルの氏名・住所

税務情報を提出すると、「氏名が一致しない」などの理由で身分証明書の提出が求められる可能性がありますので、あらかじめ準備しておいてください。マイナンバーカードや免許証を提出する方が多いです。
※更新による再提出の場合、住所等が以前と変わらなければ身分証明書の提出なしに承認されることがあります。

ちなみに「氏名が一致しない」と通知が来て焦る方が多いですが、全く焦る必要はありませんし、大多数の方がそのようになります。

これは、AdSense のお支払いプロファイルを日本語で登録し、税務情報提出時にアルファベットで入力しなければならないため、日本語表記とアルファベットで不一致と判断されるためです。日本在住の日本人の場合はこれが普通なので問題ありません。身分証明書を提出すれば大丈夫です。

米国税務情報の再提出はとても面倒ではありますが、YouTube で収益化している方が正しく収益を受け取るのに提出は必須なので、早めに確認と提出を行ってください。

源泉徴収されてしまった!返金されるの?

米国税務情報の再提出のタイミングが、収益の支払いスケジュールと重なってしまった場合に源泉徴収される可能性があります。つまり、収益振り込みの処理段階で米国税務情報が承認されていないと、収益から税金が差し引かれて振り込まれるということです。

もし源泉徴収されてしまっても、承認されてから次の支払いスケジュールや年末までに返金(返還)されます。特に手続きなどは不要です。

シンガポールの税務情報の提出はする必要がある?

今回の米国税務情報の有効期限の確認のために、 AdSense の[税務情報の管理]ページをご覧になり「シンガポールも税務情報を提出しなければならないのか?」と焦っている方も多いようです。

シンガポールの税務情報も提出が推奨されているため、早めの提出をお勧めします。提出方法や注意点は下記ページをご覧ください。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。