AdSense アカウントの種類を変更する方法!個人・組織を間違えた場合も

AdSense アカウントの種類を変更する方法!個人・組織を間違えた場合も
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2025年05月15日 in アドセンス

「AdSense アカウントの種類を間違えて登録してしまった!」
「個人アカウントを組織アカウントに変更したいけど、どうすればいいの?」

AdSense アカウントには2つの種類があります。「個人アカウント」と「ビジネスアカウント(組織)」です。 Web サイト(ブログ等)経由でも YouTube 経由でも、 AdSense アカウントを作成する際はどちらかの種類を選択して登録するのですが、種類を間違えてしまう方も少なくありません。

また、最初は個人で利用していても、後に法人化することで個人アカウントからビジネスアカウントに変更する必要性が出ることもありますね。

今回は AdSense アカウントの種類の変更について詳細をご紹介いたします。

AdSense アカウントの種類は変更できるのか?

まず結論からお伝えすると、AdSense アカウントの種類(「個人」から「組織」へ、または「組織」から「個人」へ)を直接変更することは、多くの場合困難です。

特に、アカウントの種類を間違えて登録してしまい身元確認(本人確認)を承認させることができない場合、種類を変更する手段が今のところありません。そのため、既存のアカウントを一度閉鎖し、正しい種類で新しい AdSense アカウントを作成し直す必要があります。

しかし、間違えて登録しているわけではない場合であれば、アカウントの状況によってはサポートを通じて変更できる可能性もあります。

【重要】個人事業主は「個人」アカウントです!

AdSense アカウントの種類は2つ

まず、AdSense アカウントの種類で特に間違いやすいのが、個人事業主の方です。

個人事業主として AdSense を利用している場合でも、アカウントの種類は「個人」を選択するのが正解です。「組織(ビジネスアカウント)」は、法人等の組織として AdSense を利用する場合に取得するものです。

個人事業主の方が誤って「組織」アカウントを取得してしまうと、身元確認(本人確認)の書類提出で問題が発生し、本人確認を完了させることができません。 組織としての証明書が必要になるためです。その結果、収益の受け取りができません

ビジネスとして行っていても、法人等の組織でなければ「個人」を選択します。※組織を証明する公的な証明書が必要になるため、サークルや団体のような組織はビジネスアカウントを取得できません。

サポート窓口経由で個人から組織への変更を希望する場合

アカウントの状況によってサポート経由で個人アカウントからビジネスアカウントへ変更してもらえる場合があります。この場合、まずは AdSense ヘルプページ「AdSense アカウントの種類を確認する」ページにある「アカウントの種類を変更する」の項目を確認しましょう。

このページ内に「アカウントの種類変更フォーム」へのリンクが表示されていれば、Google のサポートによって変更が可能な場合があります。
アカウントの種類変更フォームが表示される場合

サポートの対象でないアカウントの場合だと、「アカウントの種類変更フォーム」へのリンクが表示されません。
アカウントの種類変更フォームが表示されない

種類を間違えて登録した場合 & サポートが使えない場合

AdSense アカウントの種類を間違えて登録してしまった場合、またはサポートに問い合わせができない場合、既存の AdSense アカウントを閉鎖してから新規で AdSense アカウントを作成し直す必要があります。

AdSense アカウントの閉鎖は、 AdSense 管理画面の[アカウント]>[アカウント情報]>[アカウントを閉鎖]から行うことが可能です。閉鎖後、再度 AdSense アカウントを作成し直してください。
AdSense アカウントの閉鎖

既存アカウントの閉鎖が何らかの理由でできない場合でも、別の Google アカウントを使用して新しい AdSense アカウントを登録し直す必要があります。

AdSense アカウントを作り直す場合のよくある質問

アカウントを作り直すとなると、いくつかの疑問が出てくるかと思います。特に多くの方が気になるのは以下の内容です。

現在の収益は回収できないのでしょうか?
本人確認が正しく完了できていない場合、誤ったアカウントタイプで発生した収益を受け取ることはできません。支払い基準額に達していたとしても同様です。
本人確認や PIN 入力、銀行口座登録、税務情報の登録などができているアカウントで、確定収益が1,000円以上ある場合は収益を受け取ることができます。
既存アカウントのメールアドレスを使いたいですが無理でしょうか?
いいえ、既存の AdSense アカウントに紐づいている Google アカウントを、新しい AdSense アカウントにそのまま使用することはできません。別の Google アカウントを使用して、新しい AdSense アカウントを新規作成する必要があります。
AdSense の審査をまた受けなければいけないのでしょうか?
はい、新しい AdSense アカウントで改めて Web サイトや YouTube の審査を受ける必要があります。

アカウントの種類変更・再作成のポイント

AdSense アカウントの種類変更は、多くの場合、既存アカウントの閉鎖と新規アカウントの作成が必要となります。特に、個人の方が誤って「組織」アカウントで登録してしまった場合は、本人確認が完了できず収益化に繋がらないため、速やかな対応が求められます。

  • 種類変更: サポート経由で変更できる可能性もあるが、基本は再度作成し直す。
  • 収益: 種類を間違えて登録した AdSense アカウントに反映されている収益は回収できない。
  • メールアドレス: 新しい AdSense アカウント作成には別の Google アカウントが必要。
  • 再審査: 新規 AdSense アカウントでは再度審査が必要。
  • 個人事業主: 必ず「個人」アカウントを選択する。

手間はかかりますが、収益を受け取るには必要な手続きなため、今回の情報を参考に、ご自身の状況に合わせて適切な対応で進めてください。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。