無料写真素材は本当に使っても良いの?注意すべき権利のいろいろ

無料写真素材は本当に使っても良いの?注意すべき権利のいろいろ
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2020年02月04日 in ビジネス
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「ネットで探した綺麗な写真やイラストを自分のブログや SNS で使いたい!」

インターネット上には美しいたくさんの写真やイラストが公開されています。それを自分のブログや SNS で素材として使いたいと思ったことはありませんか?「フリー素材」「無料写真」など、無料の素材として公開されているものもたくさんあるので利用されている方も多いと思います。

でも「無料」となっていても全て自由に使用できるわけではありません。無料であっても個人利用のみであったり著作者の情報を付ける必要があったりと、素材それぞれの権利を確認しなくてはなりません。

「大丈夫だと思って使用していたら訴えられて賠償金を支払わなければならなくなった」という例は少なくないからです。

著作権について

(c)通常どんな写真・イラストであれ著作権というものがあります。例え「このイラストの著作権は私が保有します。勝手に利用しないでください。」という表示がなくても、勝手に利用することは NG です。ですから何も表示がないものを利用したければ著作権を持つ人に交渉する必要があります。

著作権フリー

上記のような著作権があるものは許可無く自由に使用することができません。しかし著作権を著作者自ら放棄したものであれば話は変わり、これがいわゆる「著作権フリー」です。

ネット上には数多くの「著作権フリー」を謳う素材があります。ただ気をつけてほしいのが、日本語の「著作権フリー」という意味は曖昧で、どのようにでも自由に利用して良いというわけではない場合があります。例えば「自由に使っていいけど商用はNG」「改変しなければOK」というような場合です。

その為「著作権フリー」と表記されているものでも、条件がないかどうか利用規約等を確認して利用するようにしましょう。

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ロイヤリティフリー

写真素材を有料で販売するサイトなどでよく使われる「ロイヤリティフリー」という言葉は聞いたことはありませんか?

このロイヤリティフリーというのは多くの場合「最初に利用料・使用料を払ってくれた人は無料で使うことができる」という意味で使われます。ただし「本人のみ利用できる」「加工が可能か否か」「転売可能か否か」「商品パッケージ等に使って良いか否か」など条件付きのものがほとんどなので、どのような規約になっているか確認が必要です。

最初お金を支払う必要はありますが安価で質の高い素材が購入できるので、ビジネスの中で使う素材を探している方にはお勧めで人気があります。
例えばfotoliaがお勧めで私も利用しています。
fotolia

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)」というのをご存知でしょうか?これは作者が著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができるように作品の利用条件を定めたライセンスです。

あなたも下のようなマークをご覧になったことはないでしょうか。無料写真提供サイトなどで見かけることがありますが、これがCCライセンスです。「原作者の情報表示について」「営利目的が可能か」「改変が可能か」などが定義されています。
by-nc

例えば上のマークが表示されていたら、その作品(写真等)は「原作者のクレジット(作品やタイトル等の情報)を表示し、非営利目的であれば改変したり再配布したりすることができる」というライセンスです。

無料と表示されているからどんなことにでも使えると思ったら、実はこのライセンスの表示があったということもありますので、どのような範囲なら利用できるかを確認しなくてはなりません。ちなみにCCライセンスがある場合は原作者のクレジットを表示しなくてはなりません。
>CCライセン詳細:http://creativecommons.jp/licenses/

「フリー素材」で検索して出てきた画像は注意!

例えば Google や Yahoo! で「フリー素材」や「無料 写真」などで検索して表示された画像をお使いになる方がいますが、これは絶対にやめましょう!

「フリー素材」で検索して表示された画像が本当にフリー素材だとは限りません。あくまでもその検索キーワードでヒットして表示されただけで、有料の素材が含まれる場合もありますし、そもそも素材ではない可能性もあります。

そのような検索で表示された画像は、素材として使用して良いものなのかを必ず確認するようにしてください。

私は法律の専門家ではありませんので、それぞれの権利について簡単にまとめただけに留めておりますが、実際写真やイラスト・音楽などの素材を利用する場合には、利用条件・利用範囲など権利についてしっかりと把握ように気をつけましょう。