SEOで不利になる?アドセンスの全面広告は排除すべきか?

SEOで不利になるインタースティシャル広告
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2021年03月09日 in SEO, アドセンス
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過去の Google ウェブマスター公式ブログで発表があった、下記の SEO に関する重要な内容に関心を持たれている方は多いでしょう。

Google では、モバイル検索時のユーザー体験をさらに高めるため、ユーザーがモバイル検索結果からページに遷移した際、すぐにコンテンツにアクセスできないようなページを、2017年1月10日より、これまでよりも低く掲載する可能性があります。

ここで言う「すぐにコンテンツにアクセスできないようなページ」というのは、画面を覆い隠すようなインタースティシャルが表示されるページのことです。一度は遭遇したことがあると思いますが、インタースティシャルは下図のようなものです。画面の大部分に広告が表示され、×ボタンをタップしないと消えないようなものですね。

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検索結果からアクセスした際に、このようなインタースティシャルが表示されるページは検索順位がこれまでよりも低くなる可能性があります。ただし、年齢確認やスペースが小さいものなどは例外として影響を受けません。※2017年1月10日から実装

確かにこのようなインタースティシャルが表示されるページというのは、ユーザーが不快に感じることも多く、ユーザーにとっては煩わしいものです。今まで以上にユーザーが目的のコンテンツに素早くたどり着くための手段として、Google はインタースティシャルを使用するページを検索結果で順位が低くするわけですね。

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アドセンスのページ単位の広告は大丈夫?

Google アドセンスを利用されている方の中には、「アドセンスの“自動広告”にある“モバイル全画面広告”は大丈夫なのか?」と不安に思われている方もいらっしゃるかもしれません。アドセンスで言えば「ページ単位の広告」の「モバイル全画面広告」がインタースティシャルに該当します。

ですが、「モバイル全画面広告を設定していると SEO で不利になる!今すぐ排除しなきゃ!」と慌てないでください。

ウェブマスター公式ブログで発表された内容には「ユーザーがモバイル検索結果からページに遷移した際」と記載されています。つまり、モバイルでGoogleの検索結果からアクセスした時にインタースティシャルが表示されるのがダメだと言っているのです。

SEOで不利になるインタースティシャル広告

ところがアドセンスのヘルプページには下記のように記載されています。

ページにアクセスしたときではなく、ページを離脱する前に表示されるため、広告を読み込む間にユーザーを待たせることがありません。

つまり Google の検索結果からアクセスした時ではないので、現時点ではアドセンスの全画面広告は今回発表があった検索順位決定要素の影響を受けません

AdSenseのインタースティシャル広告

しかしながら、影響を受けなくてもアドセンスのページ移動の際に表示される広告がユーザーにとって必要なものかは別問題です。SEO に関係なくご自身のサイトのユーザーがどのように感じているかも検討し、全画面広告を設置するかしないかを判断しなければなりません。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。