再生されない?最初の3秒が重要な2つの理由と改善策

再生されない?最初の3秒が重要な2つの理由と改善策
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2021年09月17日 in YouTube
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

動画の最初が重要だと聞くと「視聴者維持率のことでしょ?」と思われるかもしれませんが、それだけではありません。動画冒頭部分によって、動画が再生すらされなくなります。

「どういうこと?」と思われるかもしれませんが、その理由や改善策などをお話していきます。

01. 視聴者維持率への影響

動画の最初が重要な理由の1つ目は「視聴者維持率」です。これはよく言われることなのでご存知かと思いますが、動画が再生され始めて最初の数秒で動画の視聴をやめてしまう方が多いです。

YouTube Studio からアナリティクスをご覧いただくのが早いですね。多くの動画では、このように動画が再生され始めて数十秒以内で維持率が下がります。
動画が再生され始めて数十秒以内で維持率が下がります

どのような動画でもある程度下がるものですが、冒頭の視聴者維持率をできるだけ下げないことで、多くの視聴者が動画を長く、最後の方まで見てくれるようになります。

視聴者維持率を下げてしまう原因として考えられることとしては、

  • オープニングが長い
  • 前置きが長い
  • テンポが悪い
  • 変化が無い
  • タイトルやサムネイルで期待したものと異なる
  • 画質や音質があまりに悪い

などがあります。

オープニングは「有名な YouTuber が入れているから真似したい」「カッコいいから」という理由で入れる方もいますが、ほとんどのチャンネルでは無くても良いものだと思います。入れる場合であれば数秒以内で短くすべきだと思います。

前置きに関しても同様で、動画の内容に関係のない世間話を入れる必要はないですし、ビジネスなどへの宣伝が長いのも視聴者維持率を下げる原因になります。この動画ではどのようなことが知れるのかなど、早く本題に関係のある内容に入りましょう

動画が始まっても中々話が始まらなかったり、言葉に詰まったり、余計な間があるなどテンポが悪いのもよくありません。動画の冒頭からテンポが悪くなってしまったのであれば撮影し直しても良いのではないかと思います。私も動画冒頭でうまく話せなかったら何度も撮影し直しています。

また動画に変化が無いと、動画の画面以外に目線がいってしまいます。動画の画面以外には視聴者が興味を持ちそうな関連動画が表示されているため、簡単に別の動画に誘惑されてしまうわけです。特に動画の冒頭は、テロップを入れたり、イラストや写真を入れる、手の動きを入れるなど動画に動きや変化を付けると良いのではないでしょうか。

動画のクリック率を高めるためにタイトルやサムネイルに力を入れている方も多いでしょうが、あまりにオーバーな表現になったり、期待させすぎるような表現になっていないでしょうか?

いわゆる釣りタイトルや釣りサムネになっていると、視聴者の期待感と動画内容のギャップがあり視聴をやめてしまいますし、低評価の原因にもなります。

次に画質や音質です。動画を再生した時に、あまりに画質や音質が悪いとストレスを感じ視聴をやめてしまう方もいます。必ずしも高画質・高音質でなくても良いので、多くの方がストレスを感じるような状態になっていないようにしてください。

広 告

02. インプレッションのクリック率への影響

動画の最初が重要な理由の2つ目は「インプレッションのクリック率」に影響を与えることです。インプレッションのクリック率は、サムネイルが表示されてどれだけの人がクリック/タップして動画ページに移動したかの割合を示しています。

「インプレッションのクリック率に影響を与えるのはサムネイルやタイトルではないのか?」「動画の冒頭は関係ないのではないか」と思われるかもしれません。

しかし、YouTube ではホーム画面や検索画面でも、動画をクリック/タップしていない状態でも動画のプレビューが再生されますよね。現時点でヘルプページには「視聴者は動画を視聴する前に 3 秒間のクリップを確認できます」と記載されています。

実際には YouTube にアクセスしている環境や仕様によって、プレビューのされ方が異なります。例えばヘルプページに記載されているように、動画冒頭の3秒間だけがプレビューされる場合もありますし、プレビューだけで全編再生されるケースもあります。

プレビューのされ方に関しては、過去にも何度かアップデートされていますし、今後も更新されていく可能性が高いかと思います。

例えば、プレビューの段階で字幕が表示され話の内容が分かるようになったり、音声付きでのプレビューも可能になるかもしれません。実際に、何度かそのようなプレビューができる状況にも遭遇したことがあります。
動画の下にタイムスタンプ

毎日数多くの動画が投稿される中、視聴者が自分が求める動画をできるだけ手間なく探せるように YouTube 側もアップデートし続けています。その一つとしてプレビューがあるわけです。

とりあえずサムネイルやタイトルで気になった動画を再生し、求めるものでなかったら戻って別の動画を再生するのが今までです。しかし今後は、気になる動画のプレビューをいくつか観て「しっかり観たい」と思ったものだけ動画ページでじっくり観てもらえるようになるかもしれません。

つまり、プレビュー再生だけでも視聴者に観たいと思ってもらえるようにするために、動画の冒頭がより重要になってくるわけです。

先程ご紹介した「視聴者維持率を下げてしまう原因」を改善することはもちろんのこと、音無しのプレビューでも動画内容が分かり、観たいと思ってもらえるようにしなければなりません。

特にオープニングが長い、前置きが長いのは悪影響を与える可能性がありますので、より改善すべき項目ではないかと思います。

また普段テロップをあまり使用していないチャンネルであっても、動画の冒頭だけはテロップを多めに設定して内容が伝わるようにしたり、動きをつけることで視聴者を惹きつけるようにしましょう。