YouTube 収益化で顔出し・声出しが必要不可欠な2つの理由

YouTube 収益化で顔出し・声出しは必要なのか?
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2021年01月22日 in YouTube
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

「YouTube に動画を公開して収益化を行いたい場合、顔出しや声出しは必須なのか?」
「顔や声を出さなくても収益化することはできるのか?」

このような質問を受けることが多いので、YouTube で収益化を目指している方、もしくは現在収益化ができている方向けに顔出しや声出しの必要性についてお話していきたいと思います。

動画でも分かりやすくご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。

今後収益化で求められるコンテンツ

まず、顔や声を出さなくてもチャンネルの運営や動画の投稿は問題なくできます。実際そのようなチャンネルや動画は多くありますし、ジャンルによってはそのような動画でも成り立つものは多いと思います。

しかし顔や声を出さない目的が、「動画をより魅力的にするためなのか」、それとも「顔や声を出すのが面倒だから」とか「知人にバレたくないから」という理由では意味が異なります。

顔出しや声出しをしていない多くの方が「面倒だから」「バレたくないから」という理由なのではないでしょうか?確かに顔出しをしてカメラの前で話すのは面倒です。声だけでも編集に時間がかかり大変です。私自身も何度も撮り直すことも多く、面倒だなと感じることが多いです。

ではユーザーや YouTube が求めているコンテンツは何でしょうか?

例えば「この動画面白い!」「分かりやすくて役立つ!」「またこのチャンネルの動画を見たい」と思ってもらえるようなものですよね。顔出しや声出しをしなくてもこれらを満たすコンテンツは作成できますが、もう一つ重要なのが独自性(オリジナリティ)です。これは「あなたらしさ」や「他のチャンネルと差別化できるもの」だとお考えください。

独自性が求められていることは何度もこのサイトでもご紹介していますが、YouTube で収益を得ていく上では必要不可欠になってきています。それは大きくわけて2つの理由があります。

1. 広告収入のため

まず1つ目が広告収入のためです。 YouTube で動画に広告を掲載し収益を得るためには AdSense や YouTube パートナープログラムに承認される必要があります。承認には審査が必要ですが、ポリシーやガイドライン違反がないことはもちろんのこと、どのようなコンテンツなのかも見られることになります。

不承認になってしまうチャンネルで多い理由が「繰り返しの多いコンテンツ」や「再利用されたコンテンツ」です。

「繰り返しの多いコンテンツ」はチャンネル内のどの動画も似通っていたりパターン化されていたりして、各動画の差別化ができていないようなものが挙げられます。例えば昔流行っていたテキストスクロール動画などですね。

再利用されたコンテンツ」はヘルプページにこのように記載されています。

独自の解説や教育的な価値を十分に付加せずに他者のコンテンツを再利用しているチャンネル

つまり、他人の動画やテキストなどのコンテンツを使用した場合で、自分ならではの価値・独自性を付け加えられていない場合を言います。これはもちろん著作権等の権利関係をクリアしていることが前提です。

よくある例としてゲーム実況があります。ゲームのプレイ動画を公開するだけで、自分ならではの解説などが入っていなければ十分な価値を付け加えられていない状態になります。テロップを入れたり編集を入れたりしているという方も多いと思いますが、それだけでは収益化できないケースが非常に多いです。

AdSense や YouTube パートナープログラムで承認されるためにも、以前から独自性は強く求められています。顔や声を出すだけでも、他と差別化して独自性や付加価値を付ける大きな要素となると思います。

また最近は YouTube の画面を見ないで聞き流している人も多く、YouTube オーディオ広告も出稿されるようになることから音声はより重要になってくると考えられます。

2. 広告収入以外のため

2つ目は広告収入以外のためです。

広告収入はとてもありがたい収益源になりますが、広告は景気などに左右されやすく、常に単価が安定しているとは限りません。環境の変化によって収益が大きく下がってしまうこともあります。

また以前ご紹介しましたが、YouTube の利用規約の変更により YouTube パートナープログラムに参加していないチャンネルの動画であっても広告が表示されるようになります。(日本での開始時期は未定)

Right to Monetize

つまり広告を配信できる動画の数が増えるため、広告単価が下がる可能性も考えられます。

さらに最近は多くの人や企業が YouTube で動画を投稿するようになり、内容が似通った動画も増えてきました。今後もより増えてくるでしょう。同じような内容であれば、有名な人やお金もかけ戦略的に動画を公開しているチャンネルが注目され、そうでない人の動画は視聴されにくくなってしまう可能性もあります。

顔や声を出すことで「誰の動画なのか」「誰が責任を持って情報を配信しているのか」を明確にすることができ、親近感も持ちやすいのでファンを獲得していくことができるようになります。ファンを獲得できれば、広告収入に頼らなくても投げ銭やオンライサロン、物販など別の収益手段を作ることが可能です。

これは YouTube や Google というプラットフォームに依存しなくても収益を得ることができるため、リスク分散にもなります。特に YouTube の収益で生活をしていきたい、生活しているという人にとっては必要不可欠です。

顔と声を出さなくてもチャンネルを運営することはできますし、収益化できないわけではありません。ただ既にお伝えしているように、顔や声を出さないことが「動画をより魅力的にするため」であり、他のチャンネルと差別化でき独自性が出せていることが重要だと思います。

今良くても将来どうなるか分かりません。差別化し独自性を出す方法は顔出しや声だけではありませんが、独自性を出すための重要な要素であることは間違いないかと思います。例えば顔出しをしているチャンネルが少ないジャンルやテーマで、あえて顔出しをするだけでもライバルから一歩リードすることもできるかもしれませんね。