アドセンスでCCPAの「制限付きデータ処理」はどう対応すれば良い?

アドセンスでCCPAの「制限付きデータ処理」はどう対応すれば良い?
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2019年11月22日 in アドセンス
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このページでは多くのアドセンス利用者が困惑されている「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」の対応方法についてご紹介いたします。CCPA に関しては2019年11月中旬にメール(英文)で通知が送られていましたが、アドセンス管理画面でも下記のアラートが表示されるようになりました。

カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)は、2020 年 1 月 1 日に施行されます。カリフォルニア州在住のユーザーを対象とするオプションを管理する方法をご覧ください。

「カリフォルニア州のことだから自分には関係ないよね?」と思われている方もいると思います。確かに全く関係なさそうに思えますが、必ずしもそうではありません。なぜなら日本人が日本から発信している情報であったとしても、Web サイトは全世界から閲覧ができる状態であり、その中にはカルフォルニアからアクセスするユーザーもいるかもしれないからです。

CCPA の「制限付きデータ処理」の対応方法

アドセンス管理画面上に CCPA のアラートが表示されている場合は、その中の「対処」をクリックします。表示されていない場合は[ブロックのコントロール]>[コンテンツ]>[すべてのサイト]を選択し、「カリフォルニア州消費者プライバシー法」カード内の[CCPA 設定を管理]をクリックしてください。
AdSense でCCPA 設定を管理する

「制限付きデータ処理」として「データ処理を制限しない」と「データ処理を制限する」の2つが選択できるようになっています。
制限付きデータ処理

この画面にもそれぞれ記載されていますが、「データ処理を制限しない」に設定した場合はカリフォルニア州在住の対象ユーザーにも従来通りパーソナライズド広告が表示されます。「データ処理を制限する」に設定した場合はカリフォルニア州在住の対象ユーザーにパーソナライズド広告が表示されず、それ以外の広告が表示されます。

「データ処理を制限する」の場合

最も簡単な設定は「データ処理を制限する」にすることです。アドセンス広告を設置しているサイトが日本語である場合であれば、カリフォルニア州のユーザーは多くないでしょう。そうであれば「データ処理を制限する」に設定してパーソナライズド広告が表示されなくても収益への影響はほぼ無いかと思います。

仮に多少カリフォルニア州のユーザーがいたとしても全く広告が表示されなくなるわけではないので、カリフォルニア州のユーザーからの収益が減少する可能性があるだけです。

「データ処理を制限しない」

制限しない設定の場合はカリフォルニア州のユーザーに対してもパーソナライズド広告が表示されてしまうため、非同期の広告コードに下記の1行(赤字部分)を追加して対応する必要があります。

<ins class="adsbygoogle"
style="display:inline-block;width:728px;height:90px"
data-ad-client="ca-pub-0123456789abcdef"
data-ad-slot="0123456789"
data-restrict-data-processing="1"></ins>

この1行を入れることで「Do Not Sell My Personal Information(個人情報を販売しない)」のオプトアウトリンクを表示させます。このようにすることで CCPA の義務を満たすることができるわけです。その他 CCPA に関する情報等についてはヘルプページでも記載されています。

従来通りカリフォルニア州のユーザーに対してもパーソナライズド広告を表示させ、少しでも収益を落としたくないのであれば「データ処理を制限しない」を選択して上記の設定を行ってください。

あなたのサイトにカリフォルニア州のユーザーがどれだけいるかによって、どう選択するかが異なってきます。例えば Google アナリティクスを使用しているのであれば[オーディエンス]>[地域]>[地域]>[United States]から[California]のユーザーがどれだけいるかを確認して検討してみてください。
カリフォルニア州のユーザーの数を Google アナリティクスで調べる方法