YouTube収益化の基準に含まれない動画&削除すべき動画とは

削除した動画はYouTube収益化基準に含まれる?削除の方法とデメリット
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2020年04月17日 in YouTube
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YouTube に動画をアップして収益化するには「過去 12 か月間の総再生時間が 4,000 時間あること」「チャンネル登録者数が 1,000 人いること」という基準をクリアし、かつチャンネルや動画に問題がないことが求められます。

4,000 時間&登録者 1,000 人をクリアしても、チャンネルや動画等の審査でなかなか承認されない方や申請してから審査結果が来ないという方も多いようです。

審査結果が来ない場合では、チャンネル内に YouTube パートナープログラムで許容されるか判断が難しいコンテンツが含まれていたり、非公開設定の動画が多く含まれているなどの原因があります。

まずチャンネルの審査対象となるのはチャンネル全体であり公開している動画だけではありません。よく「問題がある動画は非公開にしておけば良いのでは?」と思われる方も多いですが、非公開にしていてもワンクリックで公開できるわけなので審査対象となると考えられます。

そのため問題がある動画がチャンネル内に含まれているのであれば削除しましょう。審査が遅い件に関しての詳細は下記ページでご紹介しておりますのでご覧ください。

上記ページでも触れいているのですが、YouTube にアップしている動画がどれも似たり寄ったりであったり、他のチャンネルの動画と差別化できず内容も同じようなものばかりだったりなど、独自性が低い動画が多いと承認されるのは難しいです。

当然のことながらポリシーやガイドラインに違反するような動画がアップされているのであれば削除すべきでしょう。

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削除すべき動画とは?

ではどのような動画は問題があり削除した方がよいのでしょうか?

まず最初に挙げられるのが YouTube や AdSense のポリシーやガイドラインに違反している、もしくは違反する可能性がある動画ですね。これは当然のことなのでわざわざ説明するまでもないと思いますが、例えばこのような物があります。

  • ヌードや性的なコンテンツ
  • 有害で危険なコンテンツ:動画の内容を真似して怪我をする可能性があるようなもの
  • 不快なコンテンツ:差別的な内容
  • 暴力的で生々しいコンテンツ
  • 嫌がらせやネットいじめ
  • 脅迫:他のユーザーの個人情報の漏えい等も含む
  • なりすまし:別のチャンネルや個人になりすます
  • 著作権の侵害

特に多いのが著作権の侵害ではないでしょうか。大丈夫だと思っていても実はダメなものは数多くあります。

例えば絵本の読み聞かせです。ブロンズ新社公式ブログで掲載された内容ですが、権利者に無許可で読み聞かせをすると刑事告訴され賠償請求をされる可能性もあることが漫画形式で書かれているので一度ご覧になってみてください。
【大切なお願い】著作権法違反について

またアニメやドラマ・映画・音楽、コミックなど他人のコンテンツを無許可でアップロードすることがダメなのはご存知の通りです。ただ「少し編集したら大丈夫」「文字を入れれば大丈夫」「複数の作品をまとめたものなら大丈夫」と思っていらっしゃる方も多いですが、編集したから大丈夫になるわけではありません。

ゲームに関してはゲームによって許可されていないものがあったり、条件があったりしますので必ず制作会社等に確認をしてみてください。ゲーム本編は公開しても大丈夫だけど、オープニングの音楽は含めてはいけないなど様々な条件があることもあります。

その他にも信憑性の乏しい情報やフェイクニュース、炎上を招くコンテンツ、他者を侮辱するコンテンツ、物議を醸す問題やデリケートな事象を取り上げたコンテンツなど「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」で列挙されているものにも注意してください。
広告掲載に適したコンテンツのガイドライン

YouTube は個人の動画置場ではない

もう一つ気をつけてほしいのが、YouTube は個人の動画置場ではないということです。YouTube は誰でも簡単に動画をアップすることができますが、非公開や限定公開にしておいたとしてもワンクリックで全世界に公開することができるサービスであることを忘れてはいけません。

例えば家族の思い出の動画として、自分の子供が裸でお風呂に入っているシーンが含まれているものを YouTube にアップしていたらどうなると思いますか?

限定公開や非公開にして自分だけ、もしくは家族だけが見るために YouTube にアップしたのかもしれません。しかし先程もお伝えしたようにワンクリックで全世界に公開できるのが YouTube です。特に海外では児童ポルノに関してはかなり厳しいので、そのような動画が YouTube にアップされるだけで YouTube アカウントの停止、もしくは Google アカウントそのものが停止されてしまう可能性もあります。

もちろん必ずそのような判断がされるとは限りませんが、疑われる可能性があるものを YouTube へアップすることはやめましょう。

削除・非公開・限定公開にした動画はYouTube収益化基準(総再生時間4,000時間)に含まれる?

「削除した動画で獲得していた再生時間が収益化基準の総再生時間に含まれるのか」と気になると思います。

結論から申し上げると、削除した動画の再生時間は収益化基準には含まれなくなります。限定公開や非公開動画も含まれないため、公開している動画だけで総再生時間 4,000 時間をクリアしなければなりません。

これが削除する際のデメリットだと思いますが、削除しなければならないような動画が含まれているチャンネルはどのみち審査に通ることもできないわけなので、問題があると思われるのであれば削除してしまいましょう。

ちなみに Google 広告の TrueView キャンペーンで再生された時間も含まれないようになっています。

YouTube に公開した動画を削除する手順

動画は個別に削除することも、複数の動画を一括で削除することも可能です。

動画を個別に削除する手順

  1. YouTube Studio にアクセスします。
  2. メニューの[動画]を選択してください。
  3. 動画一覧から削除したい動画のオプションアイコン(3つの点)から[削除]を選択します。
    削除したい動画のオプションアイコン

複数の動画を一括で削除する手順

  1. YouTube Studio にアクセスします。
  2. メニューの[動画]を選択してください。
  3. 動画一覧から削除したい動画のチェックボックスにチェックを入れます。
  4. [編集 ▼]をクリックしてください。
    編集
  5. [公開設定]を選択します。
    公開設定
  6. ゴミ箱アイコンをクリックします。
    ゴミ箱アイコンをクリックして一括削除