【重要】Geminiの「Gem」廃止!新機能「スキル」で何が変わる?移行時期と注意点

Geminiの「Gem」廃止!新機能「スキル」で何が変わる?移行時期と注意点
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2026年09月29日 in Googleサービス

Gemini を開いたときに[11月 17, 2026より、Gem がスキルに]という案内が表示されて、驚いた方も多いのではないでしょうか。実はこれ、単なる名前の変更ではなく、Gemini の使い勝手が根本から変わる大きなアップデートです。

まずは、自分が作った Gem が消えてしまうのか、何か手続きが必要なのかという一番気になる点から確認していきましょう。

スキルの移行時期

結論からお伝えすると、私たちが今すぐ急いで何かをする必要はありません。作成済みの Gem は、期日になると Google 側で自動的に新しい「スキル」へと変換されます。移行が完了するまでは、これまでの Gem もそのまま利用できますので安心してください。

アカウントごとの移行スケジュールは、次のようになっています。

  1. 個人向けアカウント
    2026年11月17日から自動移行が開始されます。
  2. Google Workspace(Business / Enterprise / Nonprofit)
    2027年3月から順次移行されます。
  3. Google Workspace Education(教育機関向け)
    2027年6月から順次移行されます。

このように、一般の個人アカウントが最も早く11月17日から切り替わります。もし「自動移行まで待てない」「早めに新しい仕様で試しておきたい」という場合は、Gem の指示文をコピーして、手動で新しいスキルとして作成し直すことも可能です。

Gemから「スキル」への進化と根本的な違い

では、そもそも「Gem」から「スキル」に変わることで、何がどう便利になるのでしょうか。ここが今回のアップデートで最も知っておくべきポイントです。これまでの Gem は、画面左側のサイドバーから特定の Gem を選び、その Gem 専用の独立したチャット画面を開いてやり取りする仕組みでした。

そのため、別の作業をしたいときは一度チャットを抜け出し、別の Gem を選び直す必要があったわけですね。一方、新しく登場する「スキル」は、普段使っている通常の Gemini チャット画面の中で、必要なときに直接呼び出して使う形に進化します。

スキルの呼び出し手順と2つの画期的なメリット

使い方も非常にシンプルです。

  1. 通常の Gemini チャット欄を開く
  2. チャット入力欄に半角のスラッシュ「/」を入力する(今後は「@」に変更される予定です)
  3. 表示された候補から使いたいスキル名を選択する
  4. そのまま普段どおり指示や質問を入力して送信する

この仕組みに変わることで、これまでの Gem ではできなかった画期的な使い方が2つできるようになります。

1つ目は、1つのチャットの中で複数のスキルを組み合わせて使える点です。例えば、最初に「情報リサーチ用のスキル」を呼び出して最新のデータを調べてもらい、同じチャットの続きで「文章校正用のスキル」を呼び出して記事を整えてもらう、といったスムーズな連携が1画面で完結します。

2つ目は、Gemini によるスキルの自動適用です。自分でスラッシュを入力して明示的に呼び出さなくても、入力した質問内容に応じて、Gemini が「この質問にはあのスキルを使うのが最適だ」と判断し、自動的に適用してくれるようになります。AI 側が必要な機能を臨機応変に選んでくれるため、作業の手間が大幅に減る助かる機能ですね。

スキルの新規作成方法(3つの選択肢)

スキルの新規作成方法についても、選択肢が広がっています。これまでは指示文を自分でゼロから書くのが基本でしたが、スキルでは次の3つの方法から選んで作成できるようになります。

  1. Gemini に要望を伝えて自動作成してもらう
  2. 自分で細かく指示を手動入力して作成する
  3. 用意したファイルを読み込ませて作成する

自分好みのカスタム AI を作るハードルがぐっと下がるのは嬉しいポイントです。

移行前に知っておくべき注意点と制限事項

ただし、現時点での注意点や、Gem にあってスキルにまだない制限事項もいくつか存在します。ここを見落としていると「移行したら前のように使えなくなった」と戸惑うことになりますので、しっかり押さえておきましょう。

現時点で確認されている主な注意点は、次の4つです。

  1. 利用対象の年齢制限
    現時点でスキルを作成・利用できるのは、18歳以上の個人アカウントのみとなっています。職場や学校のアカウントへの提供は順次拡大される予定です。
  2. 組み込みツールの制限
    これまでの Gem では「Canvas」や「Deep Research」などの機能を既定のツールとして組み込むことができましたが、現時点のスキルではこれらを直接組み込む機能には対応していません。
  3. 他のユーザーとの共有
    作成したカスタムボットを他の人と共有する機能は、現時点のスキルでは未対応となっています。
  4. 外部ファイル・連携機能の対応状況
    Google ドライブからの直接的なファイル追加や「Gemini ノートブック」の読み込みに関しても、現時点では未対応となっており、今後のアップデートで順次対応予定とされています。

スムーズな移行に向けて

新機能への切り替えと聞くと、「また新しい使い方を覚えるのが大変そう…」と身構えてしまうかもしれません。正直、私も最初に通知を見たときは少し戸惑いました。ですが、私たちが作ったデータは自動で引き継がれますし、普段のチャットからサッと呼び出せるようになるため、慣れてしまえば Gem よりも格段に扱いやすくなります。

まずは11月17日の自動移行を落ち着いて待ちつつ、Gemini の画面に[スキルを作成]というボタンが表示されている方は、どのような項目があるのか一度触って確かめてみるのがおすすめです。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。