100万人超えも犠牲!ファミリー系・フィットネス系を襲う収益化停止の真相

YouTube の収益化停止に関するニュースが止まりません。
まず、今年初めに「信頼できないコンテンツ」として、非常に多くのチャンネルが収益化停止されたと話題になりました。また最近では、フィットネス系の大きなチャンネルが収益化停止されたり、ファミリー系のチャンネルの収益化停止が話題となっています。
AI 生成動画と「量産型のコンテンツ」のリスク
まず、今年初めから話題となっている「信頼できないコンテンツ」や「量産型のコンテンツ」による収益化停止についてです。
これについては【「信頼できないコンテンツ」で収益化停止祭り…再審査請求できない場合の対処法も】でも触れていますが、今回注目したいのは、長尺動画メインで顔出しをしている、いわゆる「解説系」のチャンネルでも停止事例が出ている点です。普通に考えれば、本人が出演しているなら「量産型」とは思わないですよね。
しかし、原因を探していると、意外な落とし穴がありました。それは「ショート動画での AI 生成コンテンツ」です。
メインの長尺動画は顔出しをしてしっかり作っていても、再生数を稼ぐため、あるいは AI の凄さを紹介するために、 AI で生成したショート動画をたくさん投稿していたことが「量産型」と判断されるきっかけになった可能性が高いです。
YouTube はチャンネル全体を評価します。「ライブ配信をすれば大丈夫」「一度でも顔を出せば大丈夫」といった噂も一部ありますが、チャンネル内に規約に触れる動画が蓄積されることは、収益化停止のリスクを常に抱えることになると覚えておいてください。
フィットネス・ダイエット系と「摂食障害ポリシー」
次に、フィットネス系チャンネルの事例です。100万人以上の登録者がいるチャンネルが、摂食障害に関するポリシー違反で収益化停止になったことが話題になりました。
ここで重要なのが、2026年 1月に更新された「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」の中の「物議を醸す問題」という項目です。

この更新では一部の描写が緩和されました。一方で「摂食障害」に関しては次のように記載があります。
児童虐待や摂食障害に焦点を当てたコンテンツは、引き続き完全な収益化の対象となりません。
一切緩和されていません。むしろ、引き続き完全な収益化の対象外であることが明確にされています。そもそも以前から収益化の対象外です。
もともと摂食障害に関してはポリシー上も許可されていないため、動画の削除やチャンネル削除の対象となる可能性もあります。
話題になったフィットネス系のチャンネルが、直接的に摂食障害について推奨したり促したりするという内容はなかったかもしれません。しかし、フィットネス系やダイエット系でよくある「過度な減量」や「極端に痩せている姿の美化」は、本人が推奨しているつもりがなくても、 YouTube 側から「摂食障害を促す危険性がある」と判断されるリスクが高いです。
特にダイエットや食事法を扱うチャンネルは、健康や命に関わるものです。その内容が医学的に信憑性があるか、視聴者の健康を害する表現になっていないか、今まで以上に厳格なセルフチェックが求められています。
ファミリー系の「望まない注目が未成年者に…」
そして、今最も波紋を広げているのがファミリー系、キッズ系チャンネルの収益化停止です。
今回、直接的な理由として挙がっているのは「望まない注目が未成年者に集まるように仕向けるコンテンツ」と判断されたことです。ファミリー系やキッズ系のチャンネルは子供が出演することから、昔から風当たりが強いジャンルでもあります。
「子供でお金儲けをしている」とか「おもちゃで遊んでいるだけで稼げている」「そんなに簡単に稼げていいな」といった心ない意見を耳にすることもあります。(クリエイターであればお分かりだと思いますが、そんなに簡単に稼げるわけではありません。)
収益化が停止されたのは単に子供が出ているから、もしくは子どもをメインにしているという理由ではありません。子どもがメインのチャンネルでも、現状収益化できているチャンネルはすごく多くあります。
ガイドラインの更新が影響しているか?
実は、2026年 3月に「衝撃的なコンテンツに関するガイドライン」が更新されました。

現時点では日本語で公開されていませんが、翻訳した内容がこちらです。
衝撃的なコンテンツに関するガイドラインを更新し、人間か非人間かを問わず、幼い被写体が苦痛を感じている様子を描いたり、身体の一部やグロテスクな描写など、衝撃や嫌悪感を抱かせるような内容を含むコンテンツは、広告収入を得る資格がないことを明確にしました
これは人でも動物であったとしても幼い被写体(つまり子供などですね)、子供が苦痛を感じている様子であったりとか、嫌な感情を抱いているような状況を含むコンテンツは収益化できないと明確化されたというものです。
今回停止されたチャンネルを見ると、サムネイルやタイトル、動画内容にネガティブな要素が多く含まれていると感じました。
- 子供がショックを受けている様子
- 号泣している様子
- ドッキリで過度に怖がっている様子
- 友達に見られて恥ずかしいと思うような内容
このような内容が含まれる場合は注意が必要だと考えられます。
未成年者が出るコンテンツ、もしくは未成年者向けのコンテンツであれば「子どもの安全に関するポリシー」を確認してください。13歳未満を対象とするコンテンツであれば「子供向け動画」または「子供向けチャンネル」として設定しなければなりません。
質が高いコンテンツ、逆に質が低いコンテンツはどのようなものかも「子どもや家族向けコンテンツに関するベスト プラクティス」のページには記載されているので、特にファミリー系やキッズ系チャンネルを運営されている方は確認されると良いと思います。
収益化復活は可能
今回話題になっている事例は、あくまで「収益化の停止」であって「チャンネルの削除」ではありません。もし収益化が停止されてしまったとしても、そこですべてが終わりではありません。ガイドラインに抵触している問題箇所を特定して取り除き、再申請を行うことで、収益化を復活させることは十分に可能です。
どのジャンルであったとしても、 YouTube というプラットフォームを借りている以上、定期的な「ルールのアップデート」は避けられません。大変なことも多いですが、正しい知識を持って、長く愛されるチャンネルを作っていきましょう。


