【2025年版】今すぐ削除!あなたも使っている危険なアプリ(iPhone & Android)

実は、あなたが使用しているスマホのアプリ。あなたの個人情報を抜き取ったり、セキュリティを脅かしたりする危険なものがあるかもしれません。今回は、今すぐ削除を検討すべき危険なアプリとその理由を解説します。「あの有名なアプリが危険かもしれない」というものがあります。
今すぐ削除すべきアプリはコレ
1. TikTok / CapCut
一つ目は、ショート動画アプリの TikTok と、その関連動画編集アプリ CapCut です。
これらのアプリは ByteDance という中国企業によって運営されています。問題視されているのは、中国の国家情報法です。
つまり、あなたが投稿した動画はもちろん、アプリが収集した閲覧履歴、位置情報、さらには他のアプリの利用状況といった膨大な個人情報が、中国政府に渡る可能性があるのです。アメリカでは安全保障上の懸念から政府機関での利用が禁止されています。
またもう一つ、CapCut の利用規約の内容が恐ろしいと話題になったことがあります。それが、利用規約内のこちらの部分です。
簡単に言ってしまうと、「作成した動画は Bytedance 社が自由に使えるようになる」ということです。例えば、別サービスで勝手に公開されても、販売されても、AI の学習に使われても文句が言えなくなってしまいます。
2. Zoom
二つ目は、ビデオ会議アプリの Zoom です。
「え?仕事で使ってるよ!」という方も多いでしょう。コロナ禍で爆発的に利用者が増え、オンライン会議アプリの代名詞ともなりました。もちろん、Zoom 自体が即座に危険というわけではありませんが、過去に何度も脆弱性が指摘されてきたことは事実です。
例えば、暗号化が不十分で通信内容が漏洩するリスクが報告されました。実際、台湾などの政府機関や、Google といった一部の大手企業では、セキュリティ上の懸念から Zoom の使用を禁止または制限しています。
現在は多くの問題が改善されていると思いますが、Google Meet や Microsoft Teams などの優秀な代替アプリがあるため、Zoom でなければならない理由はないです。
3. DeepSeek
三つ目は、DeepSeek です。
DeepSeek は中国の AI スタートアップ企業が開発した AI で、ChatGPT と同じようなチャットタイプの AI です。高性能な AI が無料で使えると話題になりましたが、暗号化されていないデータをインターネット上で送信するなど脆弱性が指摘されたこともあります。
オーストラリア、台湾が政府職員に使用を禁止したり、米国の政府機関でも禁止した経緯があります。
今は AI 系アプリがたくさんあります。どこの企業が提供しているのかはしっかり確認してください。
もし、個人名や会社の機密情報などを入力してしまえば、それがどのように扱われるか分かりません。最悪の場合、他のユーザーへの回答として、あなたの個人情報が表示されてしまう危険性もゼロではないのです。AI アプリを使う際は、大手企業が提供しているものであったとしても、個人情報を送信するのはやめましょう。
もし AI を使うのであれば、よくわからない企業のものではなく、例えば ChatGPT、Google Gemini、Claude などがおすすめです。
4. Simeji
四つ目は、Simeji です。このアプリも度々「危険ではないか」と話題になるアプリです。
というのも、Simeji アプリを使用できるように設定する際「この入力方法を選択すると、すべての入力内容の収集をアプリ(Simeji)に許可することになります。これにはパスワードやクレジットカード番号等の個人情報も含まれます。この入力方法を使用しますか?」という注意書きが表示されるためです。
これは Shimeji に限らず、他のキーボードアプリでも同様に表示されるものですが、Shimeji を提供している会社の大本が中国企業ということで、多くの方が懸念しています。Simeji は日本語入力アプリとして昔から知名度が高いですが、実は国産アプリではないのですよね…。
キーボードアプリは、あなたがスマホで入力するすべての情報、つまり、友人とのメッセージ、検索キーワード、ID、パスワード、クレジットカード番号、マイナンバーまで、すべてにアクセスできます。
なので、Shimeji 以外でも安易にキーボードアプリを入れるのはリスクがあるかもしれません。
もちろん、多くのメジャーなアプリは安全性を謳っていますが、中には入力情報を外部に送信している悪質なものが存在する可能性があります。最も安全なのは、iPhone なら標準のキーボード、Android なら Gboard(Google 日本語入力)を使うことです。
5. Temu / SHEIN
五つ目は、激安で話題の海外通販アプリ、Temu や SHEIN です。
驚くほどの低価格で商品が販売されているのが魅力ですが、その裏で、セキュリティ上の懸念もあります。特に Temu は、アプリにマルウェアやスパイウェアが仕込まれている可能性が海外の調査機関から指摘されています。これらのスパイウェアは、スマホ内の他のデータにアクセスしたり、ユーザーの行動を監視したりする恐れがあります。
また、登録した個人情報やクレジットカード情報が、どのように管理されているのか不透明な部分も多く、情報漏洩のリスクも懸念されます。
多くのインフルエンサーがおすすめすることで利用者も増えましたが、健康被害が出るものが販売されていたり、偽物があったり、粗悪品が送られてくるなどの報告も多いです。
6. UC Browser
六つ目は、UC Browser、その他知名度の低いブラウザアプリです。
普段何気なく使っているブラウザですが、安全でないものを使うと、通信が暗号化されず、入力したID、パスワード、検索内容などが第三者に筒抜けになる危険があります。UC Browser は中国企業が提供するアプリで、過去に暗号化の脆弱性が指摘されています。
ブラウザは検索履歴や閲覧履歴、メールアドレスやパスワード、住所・氏名などを入力する可能性があるアプリです。キーボードアプリと同様に、標準ブラウザ以外の知名度の低いブラウザを使用するのはおすすめできません。
特別な理由がない限り、Safari や Google Chrome、Edge、Yahoo!ブラウザー といった、信頼できる大手企業が開発している標準的なブラウザを使用するのがおすすめです。
7. クリーナーアプリ / セキュリティ系アプリ
七つ目は、スマホのゴミを掃除してサクサク動くようにすると謳うクリーナーアプリです。
昔は、スマホが重く・遅くなったときに使用するとサクサク動くようになると言われていました。実は、現在のスマホ OS は非常に優秀で、このようなクリーナーアプリはほとんど必要ありません。 それどころか、効果がないばかりか、裏で個人情報を抜き取ったり、大量の広告を表示させたりする悪質な偽アプリの温床となっています。どこが提供していようと、クリーナーアプリは不要です。
このような警告がポップアップで表示され、課金するように勧めてくるものがたくさんあります。
Android であれば Google が提供する「Files by Google」というファイル管理アプリを使いましょう。このアプリでは、使用していないアプリや、重複ファイルの削除、古いスクリーンショットの削除などが簡単にできます。
セキュリティアプリも同様で、大手有名ブランド以外のものは避けるべきです。悪質なアプリはウイルスに感染しましたといった偽の警告を出し、不要な課金を促してくることがあります。セキュリティソフトは、信頼できる提供元のものを選びましょう。
8. QRコード読み取り / 歩数計などの「単機能アプリ」
八つ目は、QR コードの読み取りや歩数計といった、特定の機能しかない単機能アプリです。
これらの機能の多くは、今やスマートフォンの標準機能として搭載されています。 標準カメラをかざせば QR コードは読めます。 Google レンズでも読み込むことが可能です。また、ヘルスケアアプリで歩数も計測できます。
QR コードの読み取りアプリの場合、カメラのアクセス権を与えているため、悪質なアプリの場合だと勝手に盗撮されるリスクもあります。
わざわざ別のアプリをインストールするということは、不必要な広告を見せられたり、個人情報を収集されたりするリスクを自ら招いているのと同じです。不要な単機能アプリは、今すぐ削除しましょう。
9. 画像加工アプリ
九つ目は画像加工アプリです。
盛れるアプリは人気ですが、注意したいのがアクセス許可や利用許可です。なぜ画像加工アプリが、連絡先やマイク、位置情報へのアクセスを求めてくるのでしょうか?写真の使用許可をアプリ開発者へ与えるような規約になっている場合もあります。不自然ですよね。実は、そのようなアプリが多のです。
許可してしまうと、あなたがいつ、どこで撮った写真なのか、筒抜けになるかもしれません。また、写真を勝手に使われてしまう可能性も考えられます。例えば、最近であれば AI のモデルにされたり、学習に使われる可能性があります。
その他、顔認証データが悪用されるリスクも指摘されています。アプリをインストールする際は、利用規約や、要求される権限がそのアプリの機能にとって本当に必要か、必ず確認する癖をつけましょう。
10. 人気アプリの類似アプリ
最後は、人気アプリの偽物、類似アプリです。
例えば、X(旧 Twitter)や Instagram といった有名アプリのロゴや名称を巧妙に真似て、ユーザーにインストールさせようとする手口です。これらは、広告収入目的の質の低いアプリである場合もあれば、悪質なマルウェアである場合もあります。
アプリをインストールする際は、必ず公式のアプリストアから行い、開発元が本物であること、レビューや評価がおかしくないかを確認することが重要です。
▼【実践】アプリの権限(アクセス許可)を確認する方法
ここまで、アプリに与える権限の危険性についてお話してきました。では、実際に自分のスマホでどのように権限を確認すれば良いのでしょうか。iPhone と Android、それぞれの方法を解説します。定期的に見直す癖をつけましょう。
- 「設定」アプリを開きます。
- 画面を下にスクロールして[アプリ]をタップしてください。アプリの一覧が表示されます。
- 権限を確認したいアプリをタップします。
- 「(アプリ名)にアクセスを許可」という項目に、マイクや写真、位置情報などの権限が表示されます。
- 不要だと思った権限は、スイッチをタップしてオフにしましょう。
機種によって多少文言が異なります
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」や「アプリと通知」といった項目をタップします。
- 権限を確認したいアプリを選択し、「権限」という項目をタップします。
- 「許可されている権限」と「許可されなかった権限」が一覧で表示されます。
- 各権限をタップして、「許可する」「毎回確認する」「許可しない」などを選択できます。
このアプリのこの機能に、本当にこの権限は必要なのか?と、少しでも疑問に思ったら、一度オフにしてみることをお勧めします。
▼ まとめと対策
最後に、自分のスマホを安全に保つために、日頃から意識してほしい3つの対策をご紹介します。
一つ目は、どのようなアプリでも、インストール前に必ず「開発者」を確認することです。
公式ストアであっても、怪しい開発元のアプリは存在します。聞いたことのない会社名であれば、一度立ち止まって、信頼できる企業なのか調べてみましょう。
二つ目は、アプリが要求する「アクセス権限」をしっかり確認することです。
先ほども解説しましたが、なぜ画像加工アプリが連絡先へのアクセスを求めるのか?といったように、機能と無関係な権限を要求してくる場合は注意が必要です。安易に「すべて許可」は絶対にやめましょう。
そして三つ目は、気になったアプリは「アプリ名 危険性」や「アプリ名 評判」といったキーワードで検索してみることです。
Google 検索はもちろん、X(旧 Twitter)などの SNS でリアルな評判を調べるのも非常に有効です。もし悪い噂が多ければ、インストールは見送るのが賢明です。
また、定期的なアプリの見直しを行いましょう。使っていないアプリは削除し、必要なアプリでも権限設定を定期的に見直しましょう。
スマホは個人情報の塊です。便利さの裏に潜むリスクを正しく理解し、定期的にアプリを見直すことで、あなた自身の大切な情報を守りましょう。