YouTube「信頼できないコンテンツ」で収益化停止祭り…再審査請求できない場合の対処法も

『信頼できないコンテンツ』という理由で収益化停止されるチャンネルが急増しています。特に昨年の12月頃からこの報告が増えていて、1月に入ってからも急増していることから、多くの相談が寄せられています。また、中には再審査請求すらできないという深刻な報告もあります。
動画でも分かりやすくご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
目次
『信頼できないコンテンツ』って何?

『信頼できないコンテンツ』という理由で停止された場合、YouTube Studio の[収益化]ページを開くと、このように記載されているはずです。
これを見て、「自分は大量生産なんてしていないし、動画も一つずつ丁寧に作っているのになぜ?」と困惑している方も多いのではないでしょうか。今回は『信頼できないコンテンツ』による収益化停止の背景と、再審査請求ができない場合の具体的な対処方法について解説します。
通知には書かれていない「本当の原因」とは?
まず、YouTube Studio やメール通知内に表示されている、収益化停止理由の文章は、停止原因の「すべて」ではないということです。これはあくまで一例に過ぎません。
ただし、この『信頼できないコンテンツ』という通告は、YouTube チャンネル収益化ポリシーにある『AdSense プログラムポリシー』内の『再利用されたコンテンツ』や『量産型のコンテンツ』という項目に深く関連しています。
特に『量産型のコンテンツ』は昨年の7月15日に大きなアップデートがあった内容です。当時は「AI 生成コンテンツが厳しくなる」と話題になりましたが、本質はそこではありません。AI を使っているか否かに関わらず、YouTube側が「価値が低い」とみなすコンテンツそのものが狙い撃ちされています。
収益化停止の原因になる「4つのNGポイント」

では、具体的に何が問題視されているのでしょうか。原因となり得る内容を大きく4つに分けてご紹介します。
1. テンプレート化された量産型スタイル
特定のジャンルに限らず、様々なジャンルで発生しています。AI生成動画を使用しているかどうかも関係ありません。例えば、ゲーム画面をただ流しているだけの動画や、特定のフォーマットに情報を流し込むだけの『雑学系チャンネル』などが該当します。※『雑学系チャンネル』自体が否定されているわけではありません。
フリー素材ばかりを使用し、機械音声で構成が画一的、内容に投稿者独自の視点や独自性がない場合、YouTubeからは「量産型」と判断されやすくなります。
2. 情報の根拠と付加価値の欠如
内容に客観的な根拠がなかったり、単に AI が生成した画像や動画を繋ぎ合わせただけで、投稿者独自の考察や新しい発見が追加されていないものは厳しくチェックされます。
具体例を挙げると、ネット上のニュースを単に要約しただけで投稿者の見解が一切ない動画、掲示板やSNSの書き込みをそのままコピペして AI 音声に読ませただけのもの、あるいは数値や背景を変えただけの似たようなランキング動画を連発する手法は、現在は非常に危険です。これらは視聴者のためではなく、アルゴリズムの隙を突いた「質の低いコンテンツ」とみなされる可能性があります。
3. 他者の権利の侵害
著作権やパブリシティ権など、第三者の権利を軽視したコンテンツは「信頼できない」と判断される大きな要因になります。有名人の写真や SNS の投稿を許可なくメイン素材としたり、引用の範囲を超えてテレビや映画を使用するケースが該当します。
また、注意すべきは動画の中身だけではありません。チャンネルの顔である「チャンネルアイコン」や「チャンネルアート(ヘッダー)」にも注意してください。ネット上のイラスト、アニメキャラクター、ブランドロゴなどを無許可で使用することは、チャンネル全体の運営姿勢が不誠実であると判断されるリスクになります。
4. 広告掲載に適したコンテンツのガイドラインの違反
YouTube が定める「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」に抵触していないかも極めて重要です。
過度な暴力、性的な内容、不適切な表現、デリケートな事象の扱いなど、ポリシーから逸脱していれば、いくら情報の正確性が高くても「収益化の対象外」となります。「広告主への配慮」という視点が欠けていないかを確認する必要があります。
復活不可になる「絶対やってはいけない2つのミス」
もし実際に収益化停止の連絡が来てしまった場合、どう対処すべきか。まず知っておいていただきたいのは、収益化が停止しても『再審査請求』をすることで復活できる可能性があるということです。
ただし、ここで絶対にやってはいけない致命的なミスが2つあります。
1. 再審査請求の前に動画を削除する
再審査請求は「収益化が停止された時点で、チャンネルに問題がなかったこと」を証明する手続きです。動画を削除してしまうと、YouTube 側は停止時の状況を正確に確認できなくなります。復活のチャンスを自ら捨ててしまうことになりかねません。
2. チャンネル自体を削除する
再審査が通らなかったとしても、チャンネルは削除しないでください。YouTube では、一つのチャンネルが停止になると、同じアドセンスアカウントに紐づく他の健全なチャンネルまで連鎖的に収益化が剥奪されるリスクがあります。その際、復活させるためには「最初に原因となったチャンネル」を再度収益化させる必要があるため、削除してしまうと他のチャンネルを救う手段も失ってしまいます。
再審査請求できない場合の対処方法
「エラーが出て再審査請求が送信できない」という場合でも、依頼する方法はあります。
YouTube クリエイターサポートに問い合わせる
YouTube Studio 内のチャットやメール機能から状況を伝えてください。画面上部のチャットアイコンからアクセスできます。

X の公式アカウント「@TeamYouTube」へ連絡
ポストにメンションを入れて「再審査請求ができない」旨を伝えてください。公式から返信があれば、個別対応に進めるケースが多いです。

生き残るクリエイターになるために
YouTube の審査は厳しくなっていますが、これは価値あるコンテンツを作っているクリエイターにとってはライバルが減るチャンスでもあります。まずは冷静に、今回ご紹介した「4つのNGポイント」に自分のチャンネルが該当していないか確認してみてください。共にこの変化を乗り越えていきましょう。


