「不自然なリンク」対策-リンク否認ツールの使い方

不自然なリンク
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2020年12月10日 in SEO, Web・IT
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今回はSEOに関するお話です。

サイト運営者には「Googleからのメールは心臓に悪い」と言う方が少なくない。特に悪いことをした覚えはなくても「アカウント停止になったのではないのか」「サイトの検索順位が下がってしまうのではないか」と怯えているのです。

最近多いのが、Googleのウェブマスターツールから「外部からの不自然なリンク」のメールが届くケースです。これが届くとPageRankを上げようとリンクを買ったり、システムでリンクを貼りあうようなプログラムに参加したりすることで、手動によるペナルティが課せられ順位が下がる可能性が高くなります。
外部からの不自然なリンク

サイト運営者自身が不自然なリンクとして判断されるような行為を行っていなくても、このメールが来る可能性は十分にあります。第三者によって、(悪意があるか否かに関わらず)短期間に大量のリンクが貼られることで引っかかってしまうということもあるからです。

サイト運営者の行為であるか否かに関わらず、「不自然なリンク」のメールを受け取ってしまったからには対策をしなくてはなりません。

その対策の一つとして、Googleウェブマスターツールの『リンクの否認』ツールがあります。これは不自然なリンクと考えられるURLを記載したテキストファイルをアップすることで、それらURLからのリンクを否認することができるというものです。

『リンクの否認』ツールを使う前に

便利なツールがあるとは言え、このツールを使う前に注意することがあります。

もしサテライトサイトからリンクを貼った等、「不自然なリンク」に身に覚えがあるのであれば、ご自身でリンクを外していく必要があります。また外部のサイトにリンクを依頼したのであれば、リンクを削除してもらうようにお願いしなくてはなりません。つまり、このツールを使わなくてもリンクを削除できるようなものについては、自分で削除を試みるようにしなくてはなりません。

また、怪しいと思うリンクが本当にペナルティの原因になったものなのかを慎重に検討しましょう。もし全く問題ないリンクにも関わらず、「怪しいかも」と気軽にリンクを否認してしまったら大切な被リンクが消えてしまうことになります。

同一サイト(ドメイン)から数多くのリンクが貼られているような場合、サイドバーやフッターからアンカーテキストでリンクが貼られているような場合はペナルティとして引っかかりやすいので、まずはその辺りから調査してみてください。

被リンクを調査するにはウェブマスターツールの「検索トラフィック」→「サイトへのリンク」→リンク数の最も多いリンク元にある「詳細」→「最新のリンクをダウンロードする」から、リンク元URLをダウンロードできます。
リンク元の調査

リンク否認ツールを使う方法

自分ではどうすることもできない被リンクに対してはツールを使います。その方法は簡単で、まずテキストファイルに否認したいリンクがあるURLを記載します。ドメイン単位で否認してしまいたい場合は「domain:example.com」のように記載します。こうすればexample.comのドメイン内にある全ての被リンクを否認することになります。
記載方法

ウェブマスターツールにログインしている状態で、“リンクの否認ができるページ”にアクセスしてください。設定したいサイトを選択して「リンクの否認」をクリックします。
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注意書きが表示されますので、内容をよくご覧いただき、問題なければ再度「リンクの否認」をクリックします。
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先ほど作成したURLリストのテキストファイルを選択して「送信」をクリックして完了です。
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送信したファイルは削除することもダウンロードすることも可能です。もし否認すべきでないURLをアップしてしまった場合は、アップロードしたファイルを削除して、そのURLを取り除いたURLリストを再度アップしましょう。
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このツールはあくまでも最終手段です!自分でリンクを削除したり、削除依頼をするのが面倒だからと、いきなりこのツールに頼ることが無いようにしてください。