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得意分野で東北復興支援活動を!SQOOL加藤賢治さんへの取材

竹中文人
執筆者:
[最終更新日]2016/02/09
[カテゴリ]お知らせ

sqool 加藤賢治さん東日本大震災から3年半以上の月日が流れましたが、まだまだ復興の為に力を注ぐ方がたくさんいらっしゃいます。今回は東北の復興支援活動に力を入れる、株式会社SQOOLの代表取締役である加藤賢治さんにお話を伺いたいと思います。

■株式会社SQOOL(SQOOL Co., Ltd.)
http://sqool.co.jp/

活動のきっかけ

[竹中]
復興支援活動に力を注がれていますが、活動のきっかけは何だったのでしょうか?

[加藤]
自分でも不思議ですが、特にこれといった強い理由がある訳ではありません。2011年の3月11日に私は名古屋にいましたが、残業を終えて家に帰てテレビを点けたときから、復興支援活動をすると決めていました。

最初の活動は2012年12月の南三陸町でした。2年目の冬くらいから支援者が減るだろうなという予感が何となくあり、この時期からの参加に決めました。2013年1月にITベンチャーを起業しました。起業そのものは復興支援活動とは直接の関係は有りませんが、会社の事業の中に仕組みとして復興支援を取り込めないかと思い、ウェブを使っての情報発信で東北の復興に寄与できないかと考えました。

気仙沼の海岸清掃。拾っても拾っても波がまた瓦礫を運んでくる。 気仙沼の海岸清掃で拾った1万円札。現金もかなり出てきた。人間を感じさせて生々しい。

イノベーション東北との関係

[竹中]
個人としてだけではなく、会社の事業としても取り組まれているのですね。加藤さんは「イノベーション東北」というプラットフォームにも参加されていると伺いましたが、どのような活動をされているのでしょうか?

[加藤]
2013年11月にGoogle AdSenseチームの坂本さんからお声掛け頂き、イノベーション東北に参加しました。それまでは会社で行っているとはいえ、実質的には一人で行っているのに近い状態でしたので、イノベーション東北のプラットフォームに参加できたことは大変幸運でした。

■イノベーション東北
http://www.innovationtohoku.com/
Googleが中心となり、インターネットを通じて企業や個人が力を結集し、東北のビジネスやコミュニティの復興を加速させることを目指すプラットフォーム。

活動内容

[加藤]
被災事業者のウェブサイト運営のサポートと、自社のウェブサイトを使って被災事業者の広報支援活動を行っています。基本的には現地では無く、インターネットを使った遠隔サポートが主体です。

現在主に支援している事業者は

の3つです。

福島県相馬市の「相馬ヤマブン山形屋」さんの店内。創業150年。

ウェブサイト(ECサイト含む)の構築と運営、露出のアドバイスを軸に、イベントに合わせたハングアウトオンエア(インターネットテレビ番組)の設置、多媒体への露出の補助などを行っています。事業者によってチームで当たっているものも有れば、加藤が単独でサポートしているものもあります。

例として現在行っているのは、

  • 東北事業者のウェブサイトの英訳・中国語訳(チームで行っています)
  • 販売会などのイベントへの参加申請における書類作成等の補助
  • 関連サイトを作成しての各商品やイベントの露出

などです。

良かったこと

[竹中]
加藤さんが得意とするウェブを最大限に活かした支援をされているのですね!支援を行うことで成果につながったことや、良かったことなどはありますか?

[加藤]
イノベーション東北の仕組みを通して、事業者の方と長いスパンでお付き合いができている事です。復興には時間がかかりますので、半年や1年でサポートが完了するという事はあまりありません。また被災地が抱える問題はそれぞれ異なり、時間の経過と共に変化していきますので、継続的なコミュニケーションがサポートをするにあたり大切になります。場合によっては現地に行って直接会って話すことも大切です。

本来支援者と被災者の間に教師と生徒のような上下関係は無く、課題の解決に向かって共に歩くという立場です。イノベーション東北のプラットフォームはこのあたりが仕組みとして良くできていると思います。

気仙沼付近の道の駅で買った、ふかひれアイス。 南三陸のカキ。

今後の課題

[竹中]
様々な活動やコミュニケーションと取り、長期的・継続的に支援をされているということですが、今後の課題などはありますか?

[加藤]
震災から3年半が経ちましたが、今尚復興支援が必要であることが最大の課題です。社会的関心も低下し、支援者も多くないと感じます。支援の最終的な目標の1つは、被災地が経済的に自立し、支援の必要が無くなる事です。しかし経済的な復興を求めるときに、ボランティアという仕組みには限界があります。

継続可能な支援体制を維持するために、SQOOL側の構造も変えていかなければと感じています。将来的にNPOを作り復興支援事業をそちらに移管することも検討しています。

東北に触れてほしい

[竹中]
最後にこの記事をお読みになっている方に伝えたいことはありますか?

[加藤]
「なぜ復興支援をやっているんですか?」とよく聞かれます。先程もお話したように理由は特にありません。東北出身でも無く所縁もありません。恐らく多くの人がスポーツをしたり、休みの日に映画を見たりするのと同じ感覚で、私は復興支援活動をしています。ボランティア・復興支援活動というと大層なことに聞こえるかもしれませんが、ただ現地に行って話をし、自分ができそうだなと思う事をいくつか持って帰って、それを仕事の合間にやっているだけです。

具体的な活動までは、という方もたくさんいると思います。それはそれで良いのだと思います。ただ少し気にしてみたり、東北の情報に触れてみたり(今これを読んでいるように)して頂けると、東北に関わる者としては嬉しく思います。

東北には美味しいものがたくさんあります。
気が向いたら是非行ってみてください。

南三陸さんさん商店街のウニ丼。 石巻のカキ。

[竹中]
加藤さんありがとうございました。「復興支援」と聞くと大変そうで自分には縁が薄いものに感じてしまいます。しかし、どんな小さなことでも今自分ができることをしたり、東北のことを気にするだけでも大切であるということですね。

iscleでは東北の食材を使用したレシピを掲載しておりますので、どんな料理ができるのかだけでも是非ご覧ください。
東北食材レシピ一覧はこちら

また加藤さんのように、自分のできることで支援をしたいという方は「イノベーション東北」をご覧ください。
http://www.innovationtohoku.com/